2025年6月13日より劇場公開される、新型コロナウイルスを事実に基づく物語としてオリジナル脚本で映画化した日本初となる映画「フロントライン」から、新たな場面写真が公開された。
場面写真には、メディアの取材を断ってきたDMAT指揮官・結城(小栗旬)がテレビ局の記者・上野(桜井ユキ)と対峙(たいじ)し、「もう一度この災害があったとして、同じ対応をしますか」と問われるシーンや、始めはお役人気質な発言をしていた厚労省の立松(松坂桃李)が、結城とともに緊急事態の対応をするうちに互いを信頼していく姿、船内の変化していく状況にDMAT隊員の仙道(窪塚洋介)が激昂(げきこう)し、あらためて決意を固める結城という旧知の2人のやり取り、愛する自分の家族にまで影響がないか心配するDMAT隊員の真田(池松壮亮)がしっかりと家族と抱き合う場面などが捉えられている。
さらに、客船のクルーである羽鳥(森七菜)は、外国人乗客と医師の通訳として船内に明るさをもたらし、6歳の息子と乗船し糖尿病を患っている河村さくら(美村里江)は、客室に足止めとなったことでインスリンの支給が必要になるなど先の見ない不安が隔離生活を続ける。殺伐としていく中、クルーのアリッサは毎日客室にあたたかい料理を笑顔で運び続ける。そんな乗客と乗員の交流の様子も見られる。
「フロントライン」の舞台は、2020年2月3日に横浜港へ入港し、日本で初となる新型コロナウイルスの集団感染が発生した豪華客船「ダイヤモンド・プリンセス」。乗客乗員は世界56カ国の3711名。横浜入港後の健康診断と有症状者の検体採取により10人の感染者が確認されたことで、治療法不明の未知のウイルスに直面することとなる。この状況下で最前線に駆けつけたのは、家族を残し、安全な日常を捨てて、”命”を救うことを最優先にした医師や看護師たちだった。
小栗旬が演じるのは、急きょ対応することになった災害医療を専門とする医療ボランティア的組織のDMATの指揮官・結城英晴。結城と対策本部でぶつかり合うこととなる厚生労働省から派遣された役人・立松信貴を松坂桃李、地元の岐阜に家族の残して横浜に駆けつけたDMAT隊員・真田春人を池松壮亮、小栗が演じる結城とは東日本大震災でもともに活動し“戦友”とも呼べる過去を持つ仙道行義を窪塚洋介が演じる。
「白い巨塔」「救命病棟24時」「コード・ブル -ドクターヘリ緊急救命-」などで、医療現場の最前線にある人間ドラマをエンターテイメントに昇華させてきた増本淳プロデューサーが企画、脚本、プロデュースを務め、300ページを超える取材メモから、今まで知られることのなかった船内の複数のエピソードを脚本にまとめ上げた。監督は、広告業界でキャリアをスタートさせ、「生きてるだけで、愛。」で劇場長編映画デビュー、2作目となる「かくしごと」で第49回報知映画賞の最多ノミネートを果たした関根光才が務めている。
【作品情報】
フロントライン
2025年6月13日(金)全国公開
配給:ワーナー・ブラザース映画
© 2025「フロントライン」製作委員会