佐藤新と渡邉美穂がW主演 丸井とまと原作「青春ゲシュタルト崩壊」実写映画化決定

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佐藤新と渡邉美穂がW主演 丸井とまと原作「青春ゲシュタルト崩壊」実写映画化決定

 小説コンテスト「野いちご大賞」の第5回大賞作品である丸井とまとの同名小説を原作とした映画「青春ゲシュタルト崩壊」が実写映画化され、2025年に劇場公開されることが決まった。IMP.の佐藤新と渡邉美穂がダブル主演する。

 「青春ゲシュタルト崩壊」は、ある日突然、”青年期失顔症”を発症してしまった朝葉と、朝葉の異変に気づく同級生・聖の物語。聖に振り回されながらも、朝葉は本当にやりたいこと、好きなことは何か、自分自身を見つめ直しはじめ、次第に聖の存在が朝葉の中で大きくなっていく。同じく聖も朝葉と一緒にいるうちに、ずっと抱えていた“あること”に向き合うようになる。”青年期失顔症”とは、「個性を押し殺し、他人に合わせて自分を見失うこと=自分の顔が見えなくなる」と原作で表現される症状を指す。

 派手な見た目と乱暴な態度で教師から目をつけられているが、人一倍“痛み”に寄りそえる高校2年生の朝比奈聖(あさひな・ひじり)を演じるのは、IMP.のメンバーでセンターを務める佐藤新。自分の顔が認識できない”青年期失顔症”になってしまう間宮朝葉(まみや・あさは)役を、日向坂46の元メンバーである渡邉美穂が務める。脚本を務めるのは、ドラマ「Eye Love You」を手掛けた三浦希紗。

 佐藤新と渡邉美穂らのコメントも公開された。コメントは以下の通り。

【コメント】

■朝比奈聖役:佐藤新(IMP.)
歌番組の出番直前に、突然「映画のW主演決まったよ〜」と事務所の人から伝えられびっくりしすぎて、その後の歌番組で心を落ち着かせるのが大変だったのを今でも覚えています。
初のW主演映画という事で、とても気が引き締まる思いです。まだまだ俳優としては未熟かもしれませんが、作品を支えてくださるすべてのスタッフさんに感謝して、責任を持ってこの朝比奈 聖という役に精一杯向き合っていきたいと思います。
よろしくお願いします。

■間宮朝葉役:渡邉美穂
初めて原作を読んだ時、狭い世界で過ごしていた十代の頃をじんわりと思い出しました。
何かを手放すこと、辞めることは決して"逃げ"でも"甘え"でもない。
あの時の私には出せなかった答えがこの作品には詰まっていて、昔の自分を抱きしめてくれているような気がします。
何かに悩んだり、自分自身を見失いそうになった時、この作品を通して心の拠り所を見つけてもらえたら良いなと思います。
私もその想いを胸に、この映画を大切に大切に作り上げていきたいです。
この作品に携われること、間宮朝葉という人物を演じられることは私にとって大きな財産となると思います。
素敵な作品を皆さんにお届けできるよう、精一杯頑張ります。

■原作者:丸井とまと
もしも心の苦しさが目に見えるもので、周りに合わせて自分を見失ってしまったら……そんなテーマで書いた作品を出版してもらえたことが夢のようでしたが、このたび映画化が決定いたしました。このような素敵な機会をいただけたのは、一緒に書籍を作り上げてくださった方々や、原作をお手にとってくださった皆様のおかげです。たくさんの愛をありがとうございます。爽やかで魅力溢れる佐藤新さんと、眩しい笑顔が素敵な渡邉美穂さんが演じてくださる朝比奈と間宮をスクリーンで観る日が今から楽しみです。

■脚本家:三浦希紗
丸井とまと先生の原作を読んだ時、”自分を見失う”というごく身近にある感情を、青年期失顔症という架空の病気を設定して表現されていたことに衝撃を受けました。けれど、そのショッキングな設定の中で描かれていた心理描写は繊細で脆く、とてもリアル。このギャップを、映像化で最大限に引き出すためにはどうすればいいのか、それを意識しながら脚本を考えていきました。
爽やかさ、苦々しさ。爽快だけれど、儚い。そんな”青さ”を持った登場人物たちの青春を、どうか劇場で見守っていただければ幸いです。

【作品情報】
青春ゲシュタルト崩壊
2025年公開
配給:NAKACHIKA PICTURES
©映画「青春ゲシュタルト崩壊」製作委員会

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