2026年1月30日より劇場公開される、第52回アニー賞で長編インディペンデント作品賞にノミネートされたSFアニメーション映画「マーズ・エクスプレス」の、日本版オリジナル予告編が公開された。とある女子大生の失踪事件をきっかけに、これまでうまく共存してきた人間とロボットの関係性に亀裂が走っていく様子が、グスターヴ・ホルストの組曲「惑星」の一篇「火星」にのせて優雅に描かれる。
地球での仕事を終え、探偵事務所がある火星に戻った主人公アリーヌ(人間)とその相棒カルロス(アンドロイド)。行方不明の女子大生捜索という新たな依頼を引き受けた人間とアンドロイドの探偵コンビは、聞き込みのために向かった大学寮の屋根裏で人間の死体を発見する。さらに調査を進める中で彼らが目の当たりにするのは、命令を聞かずに脱走するロボット、廃棄処分から免れようと抵抗するロボット、何者かにより無残にも破壊されたロボット。映像の合間には、タイピング音とともに「ロボットは、人間に危害を加えてならない」「ロボットは、人間に服従しなければならない」「ロボットは、自己を守らなければならない」という、SFの巨匠アイザック・アシモフが提唱した「ロボット工学三原則」に基づく火星界の法令“サイバー法”の文字が映し出される。それが次々に破られ、火星で成り立っていた人間とロボットが共存する理想的な社会の根幹が徐々に揺らいでいく。
「23世紀」「火星」「脱獄」といった物語のキーワードとともに、アリーヌとカルロスを幾度となく襲う銃撃や爆発、さまざまな形態のロボットたち、火星における斬新な技術など、壮大なスケールで描かれた映像も見ることができる。
「マーズ・エクスプレス」は、太陽系の惑星の中で地球に最も環境が似ていると言われている火星を舞台に、“人間”と“ロボット”が共存するリアルな未来を、オリジナルストーリーで描いた作品。本作で長編監督デビューを果たしたフランスのジェレミー・ペラン監督が、日本アニメーション界の巨匠たちからインスピレーションを得て作り上げた。
【作品情報】
マーズ・エクスプレス
2026年1月30日(金)より ヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館ほかにて全国順次公開
配給:ハーク/トムス・エンタテインメント
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