河合優実演じるカナが惹かれた男と捨てた男 金子大地と寛一郎演じる 「ナミビアの砂漠」場面写真

映画スクエア

河合優実演じるカナが惹かれた男と捨てた男 金子大地と寛一郎演じる 「ナミビアの砂漠」場面写真

 2024年9月6日より劇場公開される、第77回カンヌ国際映画祭で女性監督として最年少となる国際映画批評家連盟賞を受賞した、山中瑶子監督、河合優実主演の映画「ナミビアの砂漠」から、河合優実演じる主人公カナが惹かれた金子大地演じるハヤシ、そしてカナに尽くすも捨てられてしまう寛一郎演じるホンダの場面写真が公開された。

 ホンダを“優しくても退屈な男”と捨てたカナが惹かれたのは、自信家で刺激的なハヤシ。ホンダとは正反対のハヤシと付き合い始めると、付き合いたてのカップルらしく次々と2人で新しいことを始め、カナが求めていた刺激をもたらしてくれる。場面写真では、クリエイターらしくデスクの前で制作作業をしている場面、何かを考え込むように座る姿、カップ麺を食べながらカナを見つめているカット、睨みつけるような鋭いまなざしをカナに向けるシーンが切り取られている。

 山中監督は「金子さんは、かなり野生的に芝居をする方だと思いました。分からなくてもとりあえずやってみる。私が愚かにも“さっきの良かったから同じこともう一回やって!”と言ったとき、金子さんが全く覚えていなかったことが印象に残っていて、目が離せない存在でした。どこまでも素晴らしかったです」と金子との撮影を振り返る。さらに「河合さんとの相性もとても良かったです。二人が喧嘩するところ、彼らが本気であればあるほど面白くて仕方なかった」と、本作の大きな見どころの一つとも言えるカナとハヤシのケンカシーンでの金子の熱演に称賛を送っている。

河合優実演じるカナが惹かれた男と捨てた男 金子大地と寛一郎演じる 「ナミビアの砂漠」場面写真

河合優実演じるカナが惹かれた男と捨てた男 金子大地と寛一郎演じる 「ナミビアの砂漠」場面写真

河合優実演じるカナが惹かれた男と捨てた男 金子大地と寛一郎演じる 「ナミビアの砂漠」場面写真

 あわせて公開されたのは、寛一郎演じるカナに尽くすも捨てられてしまうホンダの幸せそうな表情から、泣きそうな表情、不安げな瞬間を捉えた場面カット。もたれかかるカナを抱き寄せているホンダの優しく幸せそうな笑顔もあれば、泣きそうな顔でカナを見つめているシーン、車内で無表情のカナに不安げな目線を送るカットなど、ホンダに訪れるつらい別れと幸せだった過去が描き出されている。

 そんな寛一郎について山中監督は「これほど精密に芝居をする方は私にとっては初めてで、驚くばかりでした。寛一郎さんはこの物語と、ホンダという役をとても深く読み込めていて、率先してキャラクターとしての恥をかいてくれたように思う。こちらも恐ろしいほど河合さんとのバランスが絶妙で、我ながら素晴らしいキャスティング!ホンダが登場するたび嬉しくなるほど、自分が書いたキャラクターよりもっともっと実在感を持って飛び出してくれました」と称賛している。

河合優実演じるカナが惹かれた男と捨てた男 金子大地と寛一郎演じる 「ナミビアの砂漠」場面写真

河合優実演じるカナが惹かれた男と捨てた男 金子大地と寛一郎演じる 「ナミビアの砂漠」場面写真

河合優実演じるカナが惹かれた男と捨てた男 金子大地と寛一郎演じる 「ナミビアの砂漠」場面写真

 「ナミビアの砂漠」は、世の中も人生も全部つまらないと感じ、やり場のない感情を抱いたまま毎日を生きている21歳のカナを描いた作品。優しいけど退屈なホンダから、自信家で刺激的なハヤシに乗り換えて、新しい生活を始めてみるカナだったが、次第に自分自身に追い詰められていく。監督・脚本を務めるのは、19歳で撮影・初監督した「あみこ」がPFFアワードで観客賞を受賞し、その後第68回ベルリン国際映画祭のフォーラム部門に史上最年少で招待された山中瑶子。本作が本格的な長編第一作となる。

【作品情報】
ナミビアの砂漠
2024年9月6日(金)TOHOシネマズ 日比谷 他 全国ロードショー
配給:ハピネットファントム・スタジオ
©2024『ナミビアの砂漠』製作委員会

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