
芸能事務所のレプロエンタテインメントが主催する映画製作プロジェクト「感動シネマアワード」で、グランプリを受賞した企画の映画化作「世界は僕らに気づかない」が、今冬(2023年の年明け)に劇場公開されることが決まった。
「世界は僕らに気づかない」のメガホンをとるのは、飯塚花笑(いいづか・かしょう)監督。大学在学中に、ぴあフェスティバルの審査員特別賞受賞やバンクーバー国際映画祭でのノミネート歴を持ち、卒業後は東京フィルメックス新人監督賞準グランプリなどの評価を得たあと、今年公開の「フタリノセカイ」で商業デビューを果たした。
本作で描かれるのは、フィリピンと日本のダブルでゲイの高校生・純悟が、母や恋人との関係を通して、心の底から渇望していた愛に出会うまでの物語。トランスジェンダーである監督自身の経験をもとに、8年の構想期間をへて、家族・恋愛・進路など思春期ならではの不安定な感情を描き上げた。
完成した作品は、今年の大阪アジアン映画祭でワールドプレミア上映され、“来るべき才能賞”を受賞。その後は、今年5月に開催されたドイツのニッポンコネクションでも上映され、来月開催の富川ファンタスティック国際映画祭、ニューヨークアジアン映画祭での上映も決定している。
【作品情報】
世界は僕らに気づかない
今冬(2023年の年明け)公開
配給:Atemo
©「世界は僕らに気づかない」製作委員会