森山未來・伊藤沙莉出演「ボクたちはみんな大人になれなかった」 11月劇場公開&Netflix配信決定

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森山未來・伊藤沙莉出演「ボクたちはみんな大人になれなかった」 11月劇場公開&Netflix配信決定

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 作家・燃え殻の同名デビュー作を映画化したNetflix映画「ボクたちはみんな大人になれなかった」の配信日が、11月5日に決まった。また、配信と同日から劇場公開されることも発表された。

 「ボクたちはみんな大人になれなかった」は、2016年に初版が発行された、作家・燃え殻による同名デビュー作の映画化作。森山未來が主人公佐藤を演じ、20代から40代の佐藤を体現する。また、主人公の忘れられない初恋の人かおりを伊藤沙莉、失恋を引きずる佐藤の目の前に現れる謎の美女・スーをSUMIRE、20年前の貧乏な頃から佐藤と同じ釡の飯を食う関口を東出昌大、佐藤と関口の長年の上司に萩原聖人、ひそかに佐藤に思いを寄せる七瀬に篠原篤が演じる。また、映画のオリジナルキャラクターである、2015年の40代になった佐藤の恋人・恵役として、大島優子が出演する。

 他にも、ご長寿番組で長年司会者を務めたベテランタレントにラサール石井、その番組制作を担当したバブルの名残りを感じさせるプロデューサーに高嶋政伸、原作で「東京という街に心底愛されたひと」と称される時代の荒波の中でしぶとく生き残り続ける実業家・佐内慶一郎に平岳大、「東京タワーって、スカイツリーよりエロいから好き」と物憂げに話すグラビアアイドルに片山萌美が顔をそろえている。

 佐藤を演じる森山は、本作のタイトルにある「大人」というキーワードについて、「「大人」になるのは悪いことだけではない、と考えていた時間でした」と、自身の思いをコメントしている。伊藤沙莉は「人間、役者伊藤沙莉にとってとても貴重で有り難いものだった」と、濃密な撮影だったことを語っている。

 公開された本ビジュアルでは、青春時代を過ぎた40代の森山未來演じる佐藤が大きく写しだされている。すでに公開されているポスターで見せる20代の頃とは異なる、積み重ねた人生が映し出された表情で、かつてとは別の何かを見つめるまなざしを見せる。そんな佐藤の姿に、「あの時も、あの場所も、あの人も、すべてがいまの自分に繋がっている。」のコピーが添えられている。

 「ボクたちはみんな大人になれなかった」の原作は、エッセイを寄せているあいみょんを始め、糸井重里、小沢一敬、会田誠、吉岡里帆、EXITの兼近大樹といったさまざまなジャンルの、世代を超えた著名人からの称賛を受けている。切なさや懐かしさが凝縮された物語は、10代や20代からは感情に訴える「エモさ」で話題を呼び、30代や40代からは舞台となっている90年代を代表するミニシアター、渋谷の街、流行した音楽や映画のタイトルなど当時のカルチャーを懐かしみながら楽しめると支持を得ている。

【コメント】

■森山未來(佐藤誠役)
歳を重ねる中で、どこかに何か落としものをしてしまうことは誰しもが経験すること。
何かを落としてしまったことに向き合う、もしくは向き合うことから逃げて、何かしらの折り合いをつけられることを「大人」と呼ぶのだとすれば、この映画の主人公である「ボク」は本当に「大人」にはなれなかったのか。
落としものをしてしまったことによって生まれた痛みを抱え続けるからこそ、人の痛みをわかってあげられる。そのことを「大人」だと呼ぶのだとすれば、「ボク」は「大人」なのかもしれない。
「大人」になるのは悪いことだけではない、と考えていた時間でした。

■伊藤沙莉(加藤かおり役)
この作品のかおりという女性は
正直、今までで一番悩み、葛藤と共に生きた役でした。
佐藤が掴みきれなかった女性が
その状態のまま描かれているということで本当にヒントが少ない状態だったからです。だけど、だからこそ、
私なりのかおりを、私なりの答えを出したいと密かに思っていました。それを監督や未來さんを始め
皆で意見やアイデアを出し合って
作り上げた時間はとても濃厚なものでした。この大好きな作品に携われたこと、
かおりを生きれたことは   人間、役者伊藤沙莉にとって
とても貴重で有り難いものだったと思っています。    3ページ目へ続く
 
この作品を沢山の方に観て頂きたいですし、その沢山の方の胸がギュウってなる気がしてとても楽しみです。

■萩原聖人(三好英明役)
大人になりたくてもなれない人、大人になりたくないのになってしまった人、そんな人達が集まって作った作品なんだと思います。
だから、なろうがなるまいがどっちでもいいんです。そう言うことです。
僕自身はどっちかよく分かりませんが、作中に生きてる人達もきっとそうです。そう言うことなんです。

■大島優子(石田恵役)
“あの時のあなた”は、切り取った一枚のポストカードのように記憶に残り、思い出に変わっていく。“あの時の感情”は、身体に刻みこまれているかのように、鮮明に想い出す。
現在はやがて過去になり、普通に歩んでいく。
東出昌大(関口賢太)
もう10年以上会っていない友人との最後の挨拶は「さようなら」じゃなく「またね」だったように思う。歪で曖昧で、劇的でもないけれど、過ぎ去った掛替えのない日々を愛でる映画になっていると思います。

■SUMIRE(スー役)
本作の台本を読んで、想っている人と実らなかったり仲間といる楽しさ、青春というモノを思い出しました。
そんな昔を懐かしむ自分がいたことで、シーンの中ではスー役としても甘酸っぱい思い出や人と人とのつながり、思いやりをより強く感じられた作品です。
どこかに自分を重ねたり、あるいは懐かしい気持ちになるシーンがあると思うので、観ていただく皆さんにとって心温まる作品でありますように。

■篠原篤(七瀬俊彦役)
七瀬の抱いた感懐とその眼差しは、僕にも覚えがあるものでした。
どうしようもなくて、照れ臭くて、嬉しくて、苦しくて、不安や孤独がいっぱいに詰まったごった煮みたいなあの想いが、今となってはとても愛おしいです。

【作品情報】
ボクたちはみんな大人になれなかった
2021年11月5日(金)より、シネマート新宿、池袋シネマ・ロ サ、アップリンク吉祥寺ほかロードショー&NETFLIX全世界配信開始
©2021 C&Iエンタテインメント

  • 作品

ボクたちはみんな大人になれなかった

公開年 2021年
製作国 日本
監督  森義仁
出演  森山未來、伊藤沙莉、東出昌大、SUMIRE、篠原篤、平岳大、大島優子、萩原聖人
作品一覧