世界最古の歴史と格式を持つパリ・オペラ座のバレエ学校でエトワールを目指す少女を描いた映画「ネネ -エトワールに憧れて-」(公開中)から、ルイ・ガレルとヴァレリア・ブルーニ・テデスキの養女オウミ・ブルーニ・ギャレルによるダンスシーンの、本編映像が公開された。
本編映像は、名門バレエスクールやコンクールの優勝などを先生たちに話す受験者たちの中に現れた、ネネの自己紹介シーンから始まる。堂々と笑顔を浮かべ、落ち着いた様子で受験室に入ったネネは、すぐに踊りを始めようとするが、経歴のなさゆえ先生のうちの一人が「どこで踊りを?」と聞く。「最初は小4の課外活動。あれはイマイチ。次はちょっと遠くまで習いに行った。そこはイケててヒップホップもやった」と説明するネネ。オペラ座の演出家であるジャンが「試験への準備は?」と聞くと、「校長がエトワール時代の映像を見て全部覚えた。ステップも映像から取り入れて自由に踊ってる」と、試験に向けてスクールでレッスンを重ねてきたほかの生徒たちと比べ、見て覚えてきた事を淡々と話す。
音楽が鳴り始め、1回のやり直しを挟んで、再び踊りなおすネネ。しなやかさと大胆さを長い手足で表現するネネのバレエは独学とは思えないほどに美しく、ジャンは笑みを浮かべるほど。最後のジャンプを優雅に決めて、試験を終える。
「ネネ -エトワールに憧れて-」の主人公は、ヒップホップのあふれる街で育ち、パリのオペラ座バレエ学校に入学したばかりの12歳の黒人少女のネネ。ネネの才能は誰の目にも明らかだったが、彼女の生い立ちや肌の色が伝統のある学校にはそぐわないと、同級生や一部の教師から差別を受けていた。それでも持ち前の情熱とひたむきさで、エトワールを目指してバレエに打ち込むネネだったが、彼女の入学に最初から反対していたマリアンヌ校長との衝突など、トラブルが次々に起こる。そんな最中、マリアンヌの隠された秘密が明らかになる。
ラムジ・ベン・スリマンが監督・脚本を務め、若きバレリーナである主人公のネネ役を、ルイ・ガレルとヴァレリア・ブルーニ・テデスキの養女であるオウミ・ブルーニ・ギャレルがエネルギッシュなダンスで見事に演じている。ストリートダンスの振付には、コンテンポラリーダンスの新星メディ・ケルクーシュ、クラシックダンスアドバイザーにパリ・オペラ座の現役ダンサーであるジュリアン・メザンディが名を連ね、スター・ダンサーであるエトワールのレオノール・ボラックが本人役で出演。本格的なバレエシーンを見せる。
【作品情報】
ネネ -エトワールに憧れて-
公開中
配給:イオンエンターテイメント
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