2022年1月14日より劇場公開される、クリント・イーストウッド監督・主演・製作の「クライ・マッチョ」が、本日開幕の第34回東京国際映画祭(TIFF)でオープニング作品として上映された。同映画祭では、監督デビュー50周年を記念する特別映像と、監督・主演のクリント・イーストウッドからのコメントが公開された。
イーストウッドからのコメントでは、オープニング作品に選出された喜びと、セレモニーに参加できない悔しさをにじませ、「この映画を通して、私が信じる”本当の強さ”を感じてもらえると嬉しいです」「『クライ・マッチョ』はコロナ禍に撮影されたものです。私は本作が映画業界に、勇気と強さをもたらす作品の一つになればと思っています」と、作品に込めたメッセージが語られている。
特別映像では、「許されざる者」などのイースウッド監督作品の名シーンを振り返りながら、プロデューサーのアルバート・S・ラディが、「イーストウッドはアメリカンヒーローの神髄。私たちが在りたいと思う人物像だ」と語っている。さらには、「硫黄島からの手紙」などを製作したスティーヴン・スピルバーグが「クリントはアメリカを象徴する監督だ」とコメントを寄せ、メル・ギブソンは「アメリカの琴線に触れる感情を描く。アメリカの心と通じている」と称賛の言葉を送っている。
ほかにも映像では、「ミリオンダラー・ベイビー」でアカデミー主演女優賞を受けたヒラリー・スワンク、製作のティム・ムーアもコメントを寄せている。
「クライ・マッチョ」は、かつて数々の賞を獲得して一世を風靡したロデオ界の元スター、マイク・ミロを描いた作品。栄光はいまや過去のこととなり、落馬事故をきっかけに家族も離散。競走馬の種付けでほそぼそと一人で暮らしているマイクはある日、元雇用人からメキシコにいる元雇用人の息子ラフォの誘拐を依頼される。メキシコからテキサスへの危険で壮大な道のりには、予想外の困難と思いがけない出会いが待ち受けている。91歳を迎えたクリント・イーストウッドが監督・主演を務め、生きる上で必要な強さとは何かを描く。
【作品情報】
クライ・マッチョ
2022年1月14日(金) 全国ロードショー
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