刃を向けられる同調圧力オンナ 復讐をめぐる登場人物たち 「プロミシング・ヤング・ウーマン」場面写真

映画スクエア

刃を向けられる同調圧力オンナ 復讐をめぐる登場人物たち 「プロミシング・ヤング・ウーマン」場面写真

「プロミシング・ヤング・ウーマン」の写真をもっと見る

 7月16日より劇場公開される、アカデミー脚本賞受賞作「プロミシング・ヤング・ウーマン」から、キャリー・マリガン演じるキャシーを取り巻く登場人物たちを切り取った、新たな場面写真が公開された。

 公開された場面写真の1枚目が捉えているのは、医大を中退してから閉ざされた環境に身を置いていたキャシーの前に、突然現れた同級生のライアンの姿。俳優であり、脚本家、監督、コメディアン、作曲家と多方面で活躍するボー・バーナムが演じている。バーナムは脚本について「どんでん返しがある脚本はたくさんある中でも、この脚本には本当に意表を突かれた」と称賛。そんなバーナムについてキャリー・マリガンは「いろんな作品に出てきたけど、笑いすぎて困ったのは久しぶり」「本作はユーモアが必要な作品だったから、彼以外には務まらなかったと思う」と語っている。

刃を向けられる同調圧力オンナ 復讐をめぐる登場人物たち 「プロミシング・ヤング・ウーマン」場面写真

 2枚目の場面写真に映し出されているのは、キャシーが働くカフェの同僚ゲイル。トランスジェンダーを公言する女優で、LGBTの擁護を訴えるアクティビストでもあるラヴァーン・コックスが演じている。エメラルド・フェネル監督は「彼女はカリスマ性だけでなく天性のコメディの才能がある」と語り、キャリー・マリガンは「ユーモアのセンスがあって、本当に温かい心の持ち主。いつも歌ってみんなの周りにいた。そういう温かさが役にも出ていた」と、ともにコックスを絶賛している。

刃を向けられる同調圧力オンナ 復讐をめぐる登場人物たち 「プロミシング・ヤング・ウーマン」場面写真

 3枚目の場面写真では、医学部時代の同級生でキャシーの復讐のターゲットとなるマディソンの姿が捉えられている。“同調圧力オンナ&女だからとわきまえる女”を演じたのは、テレビシリーズ「GLOW: ゴージャス・レディ・オブ・レスリング」などのアリソン・ブリー。 ブリーは「マディソンは興味深いキャラクターです。彼女は事件を忘れ、自分に都合がいいように記憶していた。そんなマディソンが最後には事件に関わったことを深く恥じ、後悔するまでに変化する様子は見ものです」と、役柄について語っている。

刃を向けられる同調圧力オンナ 復讐をめぐる登場人物たち 「プロミシング・ヤング・ウーマン」場面写真

 「プロミシング・ヤング・ウーマン」は、医大を中退し、30代を目前に控えたキャシーによる復讐を描いた作品。監督を務めるのは、自身の脚本で長編監督デビューを果たしたエメラルド・フェネル。ロマンティック・コメディと復讐劇を融合させ、社会にはびこるジェンダーバイアスを浮き彫りにした。本年度アカデミー賞では、監督賞と脚本賞にノミネートされ、脚本賞を受賞した。また、キャシーを演じたキャリー・マリガンが主演女優賞にノミネートされたほか、作品賞と編集賞にもノミネートされた。

【作品情報】 
プロミシング・ヤング・ウーマン
2021年7月16日(金)TOHOシネマズ 日比谷&シネクイントほか全国公開
配給:パルコ
©2020 Focus Features, LLC.
© Focus Features

  • 作品

プロミシング・ヤング・ウーマン

公開年 2020年
製作国 アメリカ
監督  エメラルド・フェネル
出演  キャリー・マリガン、ボー・バーナム、アリソン・ブリー
作品一覧