井之脇海「大げさかもしれないけれど“運命”」 初主演映画でピアニスト役再び 「ミュジコフィリア」

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井之脇海「大げさかもしれないけれど“運命”」 初主演映画でピアニスト役再び 「ミュジコフィリア」

 音楽へのコンプレックスを抱きながらも、現代音楽の世界に身を投じて自分の音楽を創りあげていく主人公を描く映画「ミュジコフィリア」が、秋に劇場公開される。3月29日に、映画の舞台となった京都でプレイベントが行われ、第一部では映画に登場する新作音楽のコンサートやパフォーマンスが披露された。第二部では主演を務めた井之脇海、谷口正晃監督、原作者のさそうあきら氏が登壇し、本作への思いなどを語った。

 「ミュジコフィリア」は、多くの受賞歴を持つ漫画家さそうあきらによる、「神童」「マエストロ!」に続く音楽をテーマとした3部作の最終作を映画化した作品。京都を舞台に、芸術大学に音楽へのコンプレックスを持って入学した主人公・朔が、ひょんなことから現代音楽の世界に身を投じ、さまざまな出会いをへて、自分の音楽を創りあげていく姿を描く。主人公の朔を井之脇海が演じ、映画初主演を果たしている。

 「トウキョウソナタ」で、天才ピアノ少年を演じた経験を持つ井之脇。音楽にまつわる作品は、自身のターニングポイントにもなっていると前置きし、「『トウキョウソナタ』のときは、12歳でお芝居の武器もまだあまり持ち合わせていない頃でした。唯一の武器が、小学生までやっていたピアノでした。作品が評価されたことで、役者の楽しさを知ることもできたすごく大きな経験です。今回は、音楽をテーマにした僕自身初めての主演映画なので、ピアノも出てくるし、きっとこれも転機になるのではと思っています。だからこそ、誠意を持ってチャレンジしなければいけない作品だと、お話をいただいたときに感じたことを思い出しました」と胸のうちを明かした。

 演じる主人公・朔との共通点について井之脇は「音楽が好きで、ピアノが好きだということ。音楽への愛情や感情は役作りの中にあったと思います」と説明。撮影中はホテルにピアノを持ち込み練習していたそうで、「夜な夜な弾いていたので、隣の(部屋の)人は迷惑だったと思います」と気まずそうにほほ笑んだ。映画初主演の心境については、「この数年、いろいろなお仕事に関わる中で、役者として一歩成長できるような、転機になるような作品に出会いたいと思っていたところに、今回のお話をいただいて。大げさかもしれないけれど“運命”だと思いました」としみじみとした姿を見せた。

 イベントでは本作の特別予告編が初公開された。原作者のさそう氏は「映像の断片が見られただけでも最高です。ピアノの下から凪が出てくる場面は、映像化できないと思っていました。最高だと思いました!」と大満足の様子。井之脇も「こうやって映像になると感慨深いです。個人的なことになりますが、15年ほど、今の仕事をしていますが、自分の名前が最初に出てくることのよろこびを噛み締めています。ようやくここまで来たという気持ちと、ここが新たなスタートかもしれないし、通過点かもしれない。いろいろ頭を過ぎるものはありますが、映画の公開はこれからなので、音楽のよろこびがあふれる作品を多くの人に観てほしいとあらためて思いました」と心境を明かした。

 最後は第一部、第二部の出演者が一緒に演奏をし、音楽をテーマにした「ミュジコフィリア」らしくイベントは終了した。

【作品情報】
ミュジコフィリア
2021年秋 TOHOシネマズ日比谷 他 全国ロードショー(京都先行公開)
配給:アーク・フィルムズ

  • 作品

ミュジコフィリア

公開年 2021年
製作国 日本
監督  谷口正晃
出演  井之脇海、松本穂香、山崎育三郎、川添野愛、阿部進之介、濱田マリ、神野三鈴
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