フランスのブリュノ・デュモン監督が手掛けたジャンヌ・ダルク二部作「ジャネット」と「ジャンヌ」が、12月11日より劇場公開されることが決まった。
15世紀初頭のフランスに実在したジャンヌ・ダルクの物語は、多くの映画化作品を生み出してきた。本作は、「ユマニテ」「フランドル」などを発表してきた鬼才ブリュノ・デュモンが、19世紀後半から20世紀はじめに書かれたシャルル・ペギーの劇作を元に描く。ジャンヌ・ダルクを演じたのは、演技経験のない新星リーズ・ルプラ・プリュドム。「ジャネット」撮影時はわずが8歳だったリーズ・ルプラ・プリュドムが、幼い頃の無垢なジャンヌを歌や踊りを駆使して体現ししている、「ジャンヌ」ではまっすぐなまなざしと力強い言葉で、雄弁な男たちを喝破していく姿を見せる。
「ジャネット」は、ジャンヌ・ダルクの幼年時代を音楽劇として描いた作品。幼いジャネット(ジャンヌ・ダルクの幼少期の呼び名)が、神の声を聴く体験を通して、フランス王国を救うために武器を取る覚悟を決める姿を描く。「ジャンヌ」は、フランス王の軍隊を率いて戦ったジャンヌが、イギリス側に捕らえられ、教会によって異端審問を受ける姿などが描かれる。
「ジャネット」は、カルト映画の巨匠でシネフィルとしても知られるジョン・ウォーターズ監督によって2018年のベスト1に選出され、フランスの映画誌カイエ・デュ・シネマが「この小さな傑作によって彼の映画は決定的に解き放たれた!」と、2017年のベスト2に選出。続く「ジャンヌ」も、ジョン・ウォーターズが2019年のベスト2に、カイエ・デュ・シネマは2019年のベスト5に選出した。
【作品情報】
ジャネット
2021年12月11日 (土)、ユーロスペースほか全国順次ロードショー
配給:ユーロスペース
© 3B Productions
ジャンヌ
2021年12月11日 (土)、ユーロスペースほか全国順次ロードショー
配給:ユーロスペース
© 3B Productions