2025年11月21日より劇場公開される、岩田剛典が主演し、「決戦は日曜日」の坂下雄一郎監督がメガホンを取った映画「金髪」から、岩田演じる自身をおじさんだと思っていない主人公・市川が、その恋人・赤坂(門脇麦)から”おじさん言動”の核心を突かれるシーンの、本編映像が公開された。
市川が担任を務めるクラスで校則への反発のために突如として起きた“金髪デモ”。そのストレスからか、恋人の赤坂へ「人生ってもっと楽しんでいいわけじゃない、だって全然若いんだし」と愚痴を吐き続ける市川だが、それを聞いた赤坂はついに我慢の限界を迎える。「正直に言うけど…」と口を開いた途端、「健太はもう正直そこまで若者じゃないと思うのね。最近見てて思ったんだけど、若いつもりでいたいだけっていうかさ…」と辛辣な言葉をぶつける。
それだけではとどまらず、「悪いことじゃないじゃん!おじさんなのは…おじさんになってきているのにおじさんじゃなくて若いフリして受け入れられてないってゆうのがベタ。ベタっていうか典型的すぎて見てられないんだよね」とまるで説教をしているかのように諭す。その後も長々とおじさん予備軍の言動を注意され、今まで黙って愚痴を聞いてくれていた赤坂の変貌に唖然とした市川は、「あぁ…」と一言しか返せずにいるのだった。
このシーンを演じた門脇は「映像史上一番長セリフというか、あんなにずっと詰め寄るようなセリフは初めてだったんですけど楽しかったです!岩田さん初めましてなんですけど初めましての感じがしなくて。普段とってもかっこいいんでしょうけど、作中はダメな人間にしか見えなくて詰めてる間にパッと見たらシュンとなっていたので可哀そうになってきちゃいました(笑)」と素直な気持ちを話している。
あわせて、主演・岩田剛典と白鳥玉季が登場するコメント映像も公開された。見どころを聞かれた岩田は、「実はこの映画、世代間の価値観の違いを浮き彫りした映画にもなってます。会話劇のテンポに注目していただきたいと思っております」とアピール。続けて白鳥は「市川先生を言い負かす板緑の語彙力が爽快ですっきりするので観ていただきたいです」と岩田演じる中学校教師・市川と、自身が演じる“金髪デモ”の発起人・板緑とのシーンをあげた。
「金髪」は、公立中学校の教諭・市川(岩田剛典)を主人公とした作品。市川の担任クラスの生徒数十人が、校則への抗議として髪を金色に染めて登校し、前代未聞の大胆な校則違反に学校中が大騒ぎとなる。さらに、交際中の彼女から「結婚についてどう考えているか」と問われる市川。まだ30才の市川は、結婚について考えたこともなかった。”金髪事件”はネットニュースに取り上げられ、教育委員会や文科省、総理大臣まで動き出す騒動となり、それを毎日グチっていた彼女からは「あなたは子供じみている」と説教をされて疎遠に。市川は窮地に立たされる。
主演は、EXILE、三代目 J SOUL BROTHERSのパフォーマー活動を中心に、俳優としても活躍を続ける岩田剛典。年配の教師たちに囲まれ、”可愛がられる後輩キャラ”が板についた30歳の教師を演じる。監督は、シニカルな目線で人間の愚かさを笑いに昇華させてきた坂下雄一郎。彼自身が執筆したオリジナル脚本作となる。日本独特のおかしな校則、教師のブラックな職場環境、暴走するSNSやネット報道という社会問題を背景に、大人になり切れない教師が、生徒たちの金髪デモに振り回されながらも成長(=自分がおじさんであることを自覚)していく姿を、皮肉とグチと笑いを交えて描く。

【作品情報】
金髪
2025年11月21日全国公開
配給:クロックワークス
©2025 映画「金髪」製作委員会