2024年5月3日より劇場公開される、トニー・レオンとワン・イーボーが共演したスパイ・ノワール映画「無名」から、アクションシーンのメイキング映像が公開された。
映像に収められているのは、ワイヤーアクションに取り掛かるワン・イーボーの姿と、トニー・レオンとワン・イーボーの激しい格闘シーンの様子。「最後に息苦しくなるような格闘を描きたいと思っていました。スタントマンは使っていません。できるだけリアルな戦いになるように余計な動きを排除し、シンプルな格闘になるように描きました」と、9日間の撮影期間の中で、非常にレベルの高い演技を要求したとチェン監督は語っている。
ワン・イーボーは、当初トニー・レオンに対して手を出すのが心理的に負担で、アクション指導からのアドバイスを受けてやっと拳を伸ばすことができたと明かしている。「撮影が進むにつれて、役者同士が深く知り合うようになっていきました。格闘中には実際に体が接触することがあり、アクシデントが起きた後は、お互いに気遣い合い、よりお互いの間に信頼感が産まれるようになり、撮影は順調に進みました」とチェン・アル監督は述べており、トニー・レオンとワン・イーボーが互いを気遣いながら会話とシミュレーションを重ね、アクションシーンを作り上げたことを明かしている。
「無名」は、第二次世界大戦下の上海を舞台に、中国共産党、国民党、日本軍の間で繰り広げられる、名もなきスパイたちによる一進一退の攻防戦を描いた作品。「花様年華」「シャン・チー／テン・リングスの伝説」などのトニー・レオンと、中韓合同ユニット「UNIQ」のメンバーとしてデビューし、ドラマ「陳情令」などに出演した若手俳優のワン・イーボーが主演する。監督は、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・上海」のチェン・アル。
昨年1月に中国で公開され、興行収入約181億円を上回る大ヒットを記録した。2023年11月に行われた、中国映画界最高の賞とされる第36回中国映画金鶏賞では、作品賞、主演俳優賞、助演男優賞（ワン・イーボー）など8部門にノミネート。トニー・レオンが主演俳優賞、チェン・アル監督が監督賞と編集賞を受賞した。
【作品情報】
無名
2024年5月3日(金・祝)よりヒューマントラストシネマ有楽町、シネマート新宿ほか全国順次公開
配給：アンプラグド
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