
2026年5月15日より劇場公開される、谷崎潤一郎「饒太郎」を原案とした映画「JOTARO」の、ポスタービジュアルが公開された。
ポスタービジュアルには、首輪を付けた饒太郎(芳村宗治郎)とリードを手にした杏奈(山﨑翠佳)の姿が収められている。それぞれが思惑を秘めた表情を浮かべる様子が、スタイリッシュな白と黒のコントラストによって美しく描き出されている。右側には赤いスクリブルが走り、饒太郎の「僕の欲望を満たしてくれ―」のコピーとともに、ゆがんだ欲望がにじみ出たビジュアルとなっている。
あわせて、“愛と屈辱”“快楽と芸術”が交錯する、本予告映像も公開された。
「JOTARO」は、文藝賞を受賞して華々しくデビューした小説家・泉饒太郎を主人公とした作品。しかし、成功は長く続かず、執筆を条件に編集者・松村英司(平野宏周)から金を借りては、堕落した日々を送っていた。写真家の貴島蘭子(行平あい佳)に執着され、流されるままに彼女の家に身を寄せ、関係を重ねるが、饒太郎の内にうごめくゆがんだ欲望は満たされることがない。そんな折、松村から取材対象として紹介されたのが、かつてパパ活で三千万円をだまし取り「美しき犯罪者」と呼ばれた女・海原杏奈(山﨑翠佳)だった。おとなしく従順に見える彼女の奥に潜む、説明のつかない異様さに、。饒太郎は彼女こそが自分の欲望を満たしてくれるのではないかと感じ始める。
耽美と官能の作家として知られる文豪・谷崎潤一郎が2026年に生誕140年を迎えたことを記念し、「TANIZAKI Reimagined」と題して製作された、人間の欲望や倒錯、フェティシズムを冷静な筆致で描いた2作品の1本。もう1本の「お艶殺し」は、5月29日から公開される。
主人公・饒太郎を演じる芳村宗治郎、パパ活で美しき犯罪者となった杏奈役の山﨑翠佳、山嵜晋平監督のコメントも公開された。コメントは以下の通り。
【コメント】
■芳村宗治郎
やっとコメントができるようになり嬉しいです。
この作品は精神をすり減らして演じたものです。
観客の皆様には何が何だかわからないかもしれないし、すごく納得してくれるかもしれないし、感想は人それぞれ出てくるかと思います。でもスクリーンの中でしっかりいろいろなことをしているので、観ていて飽きないはずです。
饒太郎は水のような存在で、流されるまま変化する存在であり、一旦、流れる方向が決まれば、勢いはどんどん増していきます。そんな人間です。
周りを巻き込んでどんな結末に辿り着くのか、目撃して頂ければ嬉しいです。
■山﨑翠佳
山嵜監督にリハーサルの時にいただいたお言葉が、とても印象に残っています。それは、「作品や役に答えは出せるものではない」というものでした。この作品に映るのは、愛とも、欲望に翻弄される人間の姿とも、あるいは、エゴの果てにある破滅とも捉えられるかもしれません。
撮影当時のメモに、こんな言葉を残していました。「生きるために選んだことなのに、それが自分を壊していくこともある。でも、その痛みでしか、生きていると感じられない瞬間があるのかもしれない。そのように、矛盾を抱えて生きるのが、人間なのかもしれない。」この感覚はきっと、多くの方の中にあるものだと思います。決して遠い世界の話ではない。そう感じられたことが、杏奈という役と向き合う糸口になりました。
きっと、観てくださる皆様それぞれが、違う世界を観て、何かを感じ取っていただけると思います。
『JOTARO』の世界を、ぜひ劇場で体感してください!!
■山嵜晋平監督
谷崎潤一郎の「饒太郎」を原案に、創作のために刺激を求め続ける男の物語として、本作を現代に再構築しました。
人は、自分を変えてくれる誰か、自分を揺さぶってくれる何かを求めることがあります。主人公もまた、停滞から逃れるように他者へと手を伸ばし、より強い刺激へとのめり込んでいきます。けれどその希求は、やがて関係性を歪ませ、本人すら想像しなかった場所へと向かわせてしまう。
芳村宗治郎さんは、その危うさと切実さを身体ごと引き受け、見事に表現してくださいました。山﨑翠佳さん、行平あい佳さんの存在が加わったことで、物語はさらに予測不能な広がりを見せています。
この先に何が待っているのか、ぜひ劇場で見届けていただけたら嬉しいです。








【作品情報】
JOTARO
2026年5月15日(金)より「JOTARO」シネマート新宿、池袋シネマ・ロサ他ロードショー
配給:スターキャットアルバトロス・フィルム
©2026「JOTARO」パートナーズ