世界的なダンサー田中泯　踊りと生きざまを犬童一心監督が追う　「名付けようのない踊り」1月公開

2021年10月21日 09:14

　世界的なダンサーとして活躍する田中泯の踊りと生きざまを追った映画「名付けようのない踊り」の公開日が、2022年1月28日に決まった。

　「名付けようのない踊り」は、1978年にパリでデビューを果たし、世界中のアーティストと数々のコラボレーションを実現し、ダンスの公演歴は現在までに3000回を超える田中泯を追った作品。「たそがれ清兵衛」から始まった映像作品への出演も広がる田中泯による独自のダンスを、「メゾン・ド・ヒミコ」への出演オファーをきっかけに親交を重ねてきた犬童一心監督が、ポルトガル、パリ、東京、福島、広島、愛媛などを巡りながら撮影した。どのジャンルにも属さない田中泯のダンスを、間近に感じられる作品となっている。

　公開された予告編は、女優の田中裕子がナレーションを務めている。田中泯がオイルを全身にまといながら踊るシーンから始まり、サンタクルス、東京、パリ、福島など、各地で踊る田中泯の姿が捉えられている。また、パリ秋芸術祭で海外デビューを果たした43年前の写真や、世界をどよめかせた裸体での踊り、そして山村浩二のアニメーションで描かれた子供時代の記憶も映し出され、田中泯のたどってきた道が描き出されている。さらには、「踊る身体は野良仕事で作る」の文字とともに見せる、野菜の香りをかぎながら農作業をする姿からは、踊っている時とは別の表情ものぞかせている。