矢部太郎「高度に知的な脚本」 きたろう「テーマが凄い」 「きまじめ楽隊のぼんやり戦争」キャスト語る

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 川を挟んだ隣町と”朝9時から夕方5時まで”規則正しく戦争をしている架空の町を舞台にした映画「きまじめ楽隊のぼんやり戦争」が、3月26日より公開される。公開を前に、キャストが作品や池田暁監督について語る、インタビュー映像が公開された。

 感情を排した話し方や目線などの特徴的な演出による笑いの裏に、重いテーマが込められた本作。肝心なことばかり忘れてしまう町長を演じた石橋蓮司は「ホンを頂いて。それも大変面白くて」と撮影前の思い出を語っている。池田監督の前作の短編「化け物と女」に続いて2度目の出演となったきたろうは「“抑えた笑い”だから飽きない。”差別”や”戦争”とか、描こうとしているテーマが凄い。他にやっている人はいない」と、笑いとともに社会問題をテーマに描く池田監督を称賛している。

 そのほかの出演者たちも、「独自の美意識をお持ちだから、自分がどうできるのか(考えるのが)楽しかった」(片桐はいり)、「経験したことのないような新しい世界」(橋本マナミ)、「高度に知的な脚本。余計なことが書いてない」(矢部太郎)、「世界観が強すぎる!」(今野浩喜)、「一つのチャレンジとして、出演を決めました」(前原滉)と、それぞれの目線で作品・監督について語っている。

 「きまじめ楽隊のぼんやり戦争は、町境である一本の川を挟んで”朝9時から夕方5時まで”規則正しく戦争をしている二つの町を舞台に、音楽隊に異動を命じられた真面目な兵士の主人公たちを描いた作品。いつの時代でもない架空の町の小さな社会が、現実の日常と地続きにあることをユーモアたっぷりに映し出す。監督を務めるのは、国際映画祭で受賞を重ねてきた池田暁。本作が初の劇場公開作となる。第21回東京フィルメックスでは、日本人監督作品初の審査員特別賞を受賞した。

矢部太郎「高度に知的な脚本」 きたろう「テーマが凄い」 「きまじめ楽隊のぼんやり戦争」キャスト語る

【作品情報】
きまじめ楽隊のぼんやり戦争
2021年3月26日(金)より、テアトル新宿ほか全国順次ロードショー
配給:ビターズ・エンド
©2020「きまじめ楽隊のぼんやり戦争」フィルムプロジェクト

  • 作品

きまじめ楽隊のぼんやり戦争

公開年 2020年
製作国 日本
監督  池田暁
出演  前原滉、今野浩喜、中島広稀、清水尚弥、橋本マナミ 矢部太郎 片桐はいり
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