47年7カ月もの獄中生活 袴田巖さんの内面に迫る ドキュメンタリー「拳と祈り —袴田巖の生涯—」公開決定

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47年7カ月もの獄中生活 袴田巖さんの内面に迫る ドキュメンタリー「拳と祈り —袴田巖の生涯—」公開決定

 1966年6月に静岡県で味噌会社専務一家4人を殺害、放火した事件の犯人とされ、47年7カ月もの獄中生活を送ってきた袴田巖さんを追ったドキュメンタリー映画「拳と祈り —袴田巖の生涯—」が、2024年10月19日より劇場公開されることが決まった。

 「拳と祈り —袴田巖の生涯—」は、22年間にわたって袴田さんを追い続けてきた笠井千晶監督による、死刑囚のまま生きることを強いられた袴田巖さんの、闘いの軌跡を描いた作品。2014年3月、東京拘置所から釈放された袴田さんは78歳になっていた。ワゴン車で東京拘置所をあとにした時、本作監督の笠井千晶が助手席でまわすカメラが捉えたのは、まるで夢から覚めたような袴田さんの表情。その夜、半世紀近く引き裂かれていた姉と弟が枕を並べた。さらに続くことになる司法との闘いを覚悟しながら、カメラは2人の生活を記録し、対話を重ね、袴田さんの心の内面深くに迫っていく。

 公開されたキービジュアルは、死刑囚という境遇を乗り越えて釈放された、袴田巖さんの背中が大きく捉えられたデザインとなっている。

【作品情報】
拳と祈り —袴田巖の生涯—
2025年10月19日(土)よりユーロスペースほか全国順次公開
配給:太秦
©Rain field Production

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