「37 セカンズ」のHIKARI監督 アジア全域版アカデミー賞で新人監督賞受賞 主演の佳山明らに感謝

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「37 セカンズ」のHIKARI監督 アジア全域版アカデミー賞で新人監督賞受賞 主演の佳山明らに感謝

 

 アジア全域版アカデミー賞「第14回アジア・フィルム・アワード(AFA)」の新人監督賞が発表され、日本からノミネートされていた「37 セカンズ」のHIKARI監督が受賞した。
  
 HIKARI監督は、大阪府出身の脚本家、映画監督、撮影監督、プロデューサー。「37 セカンズ」は長編デビュー作で、身体に障害を抱えた女性のユマを実際に車いす生活を送る佳山明さんが演じた。第69 回ベルリン国際映画祭パノラマ部門にて観客賞と国際アートシネマ連盟賞の2 冠を受賞。第12回TAMA映画賞でも、最優秀新進監督賞に選ばれていた。

 受賞についてHIKARI監督は、「キャストやスタッフ、家族、多くの支援者の皆さん、そして主人公を演じた佳山明さんへ、感謝の思いを伝えたいと思います。この映画は、人々の心や意識を開き、外見の違いに関わらず、私たちが持つ心や想いは同じだということを描きたいと思い制作しました。人類誰にも愛や、希望、そして伝えたい想いがあります。いつの日か『Disable - 障害』という言葉が『Differentlyabled - 異なる可能性』として活され、互いに助け合い、理解しあえる世になることを心から祈ります」とコメントしている。
 
 「アジア・フィルム・アワード(AFA)」は、2007年に創設されたアジア映画を対象とした映画賞で「アジア全域版アカデミー賞」とも呼ばれる。過去には、「万引き家族」(2019 年作品賞)、役所広司さん(2019 年主演男優賞「孤狼の血」)、石井裕也監督(2018 年監督賞「夜空はいつでも最高密度の青色だ」)、浅野忠信さん(2017 年主演男優賞「淵に立つ」、2016 年助演男優賞「岸辺の旅」)、樹木希林さん(2016 年第10 回アジア・フィルム・アワード・特別功労賞)などが受賞した。今年は、HIKARI監督のほか、加瀬亮さんが「旅のおわり世界のはじまり」で最優秀助演男優賞を、久連石由文さんが「蜜蜂と遠雷」で最優秀音響賞を受賞した。

 

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