お花見から100日後の新たな物語 神木隆之介、中村倫也らが思い語る 「100日間生きたワニ」

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お花見から100日後の新たな物語 神木隆之介、中村倫也らが思い語る 「100日間生きたワニ」

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 7月9日より劇場公開される、ツイッターに投稿されて話題を呼んだ4コマ漫画「100日後に死ぬワニ」のアニメ映画化作品「100日間生きたワニ」から、新たな場面カットとキャストコメントが公開された。

 公開された場面カットには、ワニ、ネズミ、モグラ、センパイ、イヌが仲良く集合写真に写っている場⾯をはじめ、ワニの現れなかったお花⾒から100⽇後に、街へとやって来たカエルの姿などが切り取られている。

 上⽥慎⼀郎監督とふくだみゆき監督は、本作の脚本開発中にコロナ禍に直⾯。劇的に変わってしまった⽇常と価値観の変化に⼾惑う気持ちを登場⼈物たちに重ね、構成を練り直した。そして、ワニの現れなかったお花⾒の⽇から100⽇後の残された仲間たちや、新たな登場⼈物であるカエルとの交流を描くことにより、より深いメッセージのこもった作品を作り上げたという。

 映画化にあたり新たな物語が付け加えられたことについて、主⼈公のワニを演じた神⽊隆之介は「僕はワニを演じ、ワニに共感する⼈なので、その後のことについては少し他⼈事のような気もしているのですが、倫くんや昴くんたちが、時間がある意味で⽌まってしまったところからどう向き合うのか、そしてその時間がまたどうやって溶けていくんだろうというのを楽しみにしています」とコメント。

 ワニの親友ネズミを演じた 中村倫也は「映画になるということは、何か物語の芯が必要だと思うんです。原作にもそれはありましたが、映画になったことによってその深度は増したのかなと思います」と語り、おなじくワニの親友モグラを演じた⽊村昴は「監督が作品を作るにあたっての想いをアフレコ前に伝えてくださったんですが、コロナ禍を経て⼈々の価値観も変わってくるなかで、新しく脚本を書き直したいと。時代を、今を⽣きる物語なんだなというところに改めて魅⼒を感じた。そのなかで、映画である醍醐味がより出てきたと思う」と作品への思いを明かしている。

 ワニが思いを寄せるバイト先のセンパイを演じた新⽊は「最初に原作を読んだ時に、個⼈的にその先の物語が気になっていたので、映画で(その後の物語が)描かれると聞いて嬉しかったし、⾃分が想像していた以上にワニの気持ちに寄り添うことができて、一読者として嬉しかったです」と、新たなストーリーとの出会いの喜びを語っている。

 「100日間生きたワニ」の原作「100日後に死ぬワニ」は、漫画家・イラストレーターのきくちゆうきが、2019年12月12日から2020年3月20日の100日間に渡りツイッターに毎日投稿した、何気ないワニの日常を描いた4コマ漫画。最終話は「いいね」の数が214万に達し、国内でのツイッターの歴代最多数を記録した。映画「100日間生きたワニ」では、その100日間のワニの日常と、大切な存在を失った仲間たちの100日後の姿を描く。上田慎一郎とふくだみゆき夫妻が監督・脚本を務め、主人公のワニの声を神木隆之介が担当。ワニの親友のネズミを中村倫也、モグラを木村昴が務める。

【作品情報】
100日間生きたワニ
2021年7⽉9⽇(⾦)全国公開
配給:東宝
©2021「100⽇間⽣きたワニ」製作委員会

  • 作品

100⽇間⽣きたワニ

公開年 2021年
製作国 日本
監督  上⽥慎⼀郎、ふくだみゆき
出演  (声)神⽊隆之介、中村倫也、⽊村昴、新⽊優⼦、⼭⽥裕貴、ファーストサマーウイカ
作品一覧