「子育ての”幸せな逆説”が凝縮」 親子の旅立ちを描いた映画「旅立つ息子へ」著名人鑑賞コメント

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「子育ての”幸せな逆説”が凝縮」 親子の旅立ちを描いた映画「旅立つ息子へ」著名人鑑賞コメント

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 子育てに人生のすべてをささげた父と自閉症スペクトラムの息子の逃避行を描く映画「旅立つ息子へ」(3月26日公開)を鑑賞した、著名人によるコメントが公開となった。

 タレントの関根勤は「父親の深い愛情に感動した!観終わった後、暫く椅子から立ち上がれなかった!」と深い余韻と感動についてコメント。俳優の照英は「愛情と切なさの狭間に、涙が止まらなかった」「子育てのバイブルこの作品にあり!!」と絶賛。育児・教育ジャーナリストのおおたとしまさは、子育てとは子どもにとっての自分の価値を少しずつ減らしていく逆説的な営みであることを指摘し、「すべての子煩悩な親に見てほしい、子育ての”幸せな逆説”が凝縮された作品」とコメントしている。

 「旅立つ息子へ」は、深い絆で結ばれた自閉症スペクトラムを抱える息子と父の2人が、引き離されないため逃避行に出る物語。監督を務めるのは、東京国際映画祭で2度のグランプリ受賞を果たした唯一の監督である、イスラエルのニル・ベルグマン。息子ウリ役を演じた新人ノアム・インベルは、オーディションでこの役を勝ち取り、自然な姿で複雑なキャラクターを体現している。

【コメント一覧】 ※順不同

●関根勤(タレント)
父親の深い愛情に感動した!
観終わった後、暫く椅子から立ち上がれなかった!

●滝藤賢一(俳優)
『クレイマー、クレイマー』『マリッジ・ストーリー』を彷彿とさせる映画『旅立つ息子へ』。
誰しも訪れる人生の岐路。
その選択が正しいかどうかなんてことは、誰にも分からないし誰にも決められない。
1人の少年を通して愛すべき人間の姿が浮き彫りになり、自分が生きる意味を考えてしまった。

●照英(俳優)
愛情と切なさの狭間に、涙が止まらなかった。
親として子を信じてあげる勇気!!
その答え合わせが出来た気がする。
子育てのバイブルこの作品にあり!!

●谷川俊太郎(詩人)
映画を観たというより、父親のアハロンとともに、私はこの父と子の現実を生きました。きつかったけれど豊かな時間でした。

●久米宏
地中海が見事に青い
父親は息子をひたすら愛する 愛し続ける
やがて 息子は青い海に向かって歩き始める

父親と息子 ふたりの俳優が素晴らしい
上映時間94分 これも気持ちが良い
●鎌田實(医師・作家)
心の底から温かくなる映画。ドタバタの逃避行が何かを変える。エンディングはジーンとくる。
「よくやった」と必死に生きる2人に思わず拍手。感動、感動!

●瀧波ユカリ(漫画家)
自閉症スペクトラムの息子と父の逃避行が、サスペンスよりもスリリングでラブロマンスよりも切ないなんて!そんじょそこらの愛じゃないし、優しいだけの父じゃない。静かな時間の中で予想は何度も裏切られ、そのたび胸が震えた。

●荻上チキ(「荻上チキ・Session」パーソナリティ)
文字通りの凸凹コンビによる、長く静かな旅。いずれ親子は、「繋がり方」を見直す時を迎える。痛いほどの喜ばしさ、そして切なさ。

●岸田奈美(作家)
わたしの家族にもやってくる、遠いようで近い、不安にまみれた未来。そういう霧が少し晴れました。
障害のある家族と生きる人なら誰もが抱くであろう愛と葛藤、その先に必ずある成長に、強さをもらえた気がします。

●おおたとしまさ(育児・教育ジャーナリスト)
子育てとは、子どもにとっての自分の価値を毎日少しずつ減らしていく逆説的な営み。ゆえに、親として最も幸せな瞬間は、親として最も寂しい瞬間にやってくる。すべての子煩悩な親に見てほしい、子育ての「幸せな逆説」が凝縮された作品。

●ダースレイダー(ラッパー)
イスラエル映画『旅立つ息子へ』これは素晴らしい作品です。
人は成長するし、それはすぐには目に見えないかもしれないし実は見ようとしてない時もある。
それでも僅かな変化が心を震わし、人に気づきを与える。
ある意味″そして父になる″映画だと思いました!(Twitterより)

旅立つ息子へ
2021年3月26日(金)TOHOシネマズ シャンテほか全国順次公開
配給:ロングライド
©︎ 2020 Spiro Films LTD.

  • 作品

旅立つ息子へ

公開年 2020年
製作国 イスラエル、イタリア
監督  ニル・ベルグマン
出演  シャイ・アヴィヴィ、ノアム・インベル、スマダル・ヴォルフマン
作品一覧