団地のベランダから落ちた植木鉢めぐる物語 「誰かの花」公開日決定 「ジャック&ベティ」30周年記念作

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団地のベランダから落ちた植木鉢めぐる物語 「誰かの花」公開日決定 「ジャック&ベティ」30周年記念作

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 横浜のミニシアター「ジャック&ベティ」の30周年記念映画「誰かの花」が、12月18日から先行上映、2022年1月29日から全国順次公開されることが決まった。

 「誰かの花」は、鉄工所で働く孝秋、薄れゆく記憶の中で徘徊する父・忠義、そんな父に振り回される母・マチたちを描いた作品。ある日、団地のベランダから落ちた植木鉢が住民に直撃する騒動が起こる。父の安否を心配してあわてた孝秋は、何事もなかったかのように自宅にいる忠義と、窓の開いたベランダや土のついた忠義の手袋を見つけ、父への疑いを募らせていく。そして、”誰かの花”をめぐる偽りと真実の数々が明らかになる。

 「世界を変えなかった不確かな罪」で劇場映画デビューを果たした奥田裕介監督がメガホンを取り、「ケンとカズ」のカトウシンスケ、「東京家族」の吉行和子、「マルサの女」の高橋長英をはじめ、和田光沙、テイ龍進、篠原篤、村上穂乃佳が参加。本格的な映画出演は初となる⼦役・太⽥琉星も出演する。また、横浜に縁の深い俳優の大石吾朗、渡辺梓、寉岡萌希、堀春菜、笠松七海も顔をそろえる。

 脚本・監督を務める奥田裕介と、プロデューサーの飯塚冬酒のコメントは以下の通り。

【コメント】

■奥田裕介 (脚本・監督)

映画を撮る上で「ある悲劇が『善意』から始まったら、その先に救いはあるのか」というテーマを持っています。私が思う「救い」は「言葉にできない感情に置き場所ができる」ことだと思っています。
「赦されるための何か」を探している登場人物たちと一緒に、監督である私も「赦される何か」を探しながら完成させた映画です。

■飯塚冬酒(プロデューサー/ガチンコ・フィルム)
今回、このような作品に携われたことを光栄に思います。機会を与えていただいたジャック&ベティ梶原支配人をはじめ、キャストのみなさま、スタッフのみなさま、ご協力いただいた横浜のみなさまに感謝します。
ジャック&ベティの 30 周年企画作品ということでご参加・ご協力をいただいた方々も多く、いかに愛されている映画館であるかを本作に携わることを通じてひしひしと感じました。
奥田監督をはじめ、みなさまの想いが込められた映画が横浜から全国へ、そして世界へ拡がっていく、そんな夢をぜひ応援してください。

【作品情報】
誰かの花
2021年12月18日(土)~12月24日(金)横浜ジャック&ベティ先行上映
2022年1月29日(土)より横浜ジャック&ベティ、ユーロスペースほか全国順次公開
配給:GACHINKO Film
(C)横浜シネマ・ジャック&ベティ30周年企画映画製作委員会

  • 作品

誰かの花

公開年 2021年
製作国 日本
監督  奥田裕介
出演  カトウシンスケ、吉行和子、高橋長英、和田光沙、村上穂乃佳、篠原篤、太田琉星、大石吾朗
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