第29回釜山国際映画祭のコンペティション部門「NEW CURRENTS(ニューカレンツ)」への正式出品を果たした、2025年5月16日より劇場公開される、丸山隆平主演、真木よう子、三浦綺羅、寺尾聰共演のヒューマンサスペンス映画「金子差入店」から、真木よう子、名取裕子、根岸季衣、村川絵梨が演じた4人の母の姿を捉えた、新たな場面写真が公開された。
真木よう子演じる金子美和子は、差入屋を営む金子の妻であり一児の母。監督によると、「美和子は、場面によって、気弱になったり強気になったり、気持ちの振り幅が大きな性格」。感情の起伏の激しさに共感ができなかった真木は、「明日のあなたと今のあなたは違う、それが人間というものですよね」という監督からの助言で腑(ふ)に落ちたという。解禁となった場面写真では、生まれたばかりでまだ小さい息子の和真を愛情いっぱいに抱きかかえる美和子の姿が映し出されている。
名取裕子演じる金子容子は、差入屋を営む金子の母。夫はおらず、女手ひとつで育て上げた容子だが、男ぐせが悪く、若い男性に貢ぐために息子家族に金を無心する始末。金子はそんな母を煙たがるが、妻の美和子は「生きている間にしか会えないよ」とつなぎ止める。場面写真では、息子家族から無心した金で貢いでいる若い男性と仲良く歩く様子が捉えられ、男性の腕を抱き笑顔で見つめる容子の表情からは恋心がうかがえる。
根岸季衣演じる小島こず江は、本作の核ともなる少女殺害事件の犯人・小島高史の母で、容子と同じシングルマザー。場面写真では、フルメイクできれいな装いをしたこず江の姿を収められている。村川絵梨演じる徳山詩織は、小島に殺害された少女・花梨の母。夫と娘の3人家族の比較的裕福な家庭で、娘にはいくつかの習い事に通わせていた教育ママ。事件当日もいつも通り、学校帰り習い事に直行したはずの娘が帰ってこず、美和子や近隣の住民、警察へと助けを求める。そして翌日、無残な姿となった娘と再会することとなってしまう。場面写真は、娘の遺体を前に泣き叫ぶ様子が見られる。
「金子差入店」は、東京の下町で、刑務所や拘置所に収容された人への差入を代行する、差入店を営む家族の絆を描くヒューマンサスペンス。一家で「差入店」を営んでいる金子真司。ある日、息子の幼なじみの女の子が殺害される凄惨(せいさん)な事件が発生する。彼女の死にショックを受ける一家だったが、犯人の母親が差入をしたいと尋ねてくる。 差入屋として犯人と向き合いながらも、日に日に疑問と怒りが募る金子。そんな時、毎日のように拘置所を訪れる女子高生と出会う。 彼女はなぜか自分の母親を殺した男との面会を求めていた。2つの事件の謎と向き合ううちに、金子の過去が周囲に明らかとなり、 家族の絆を揺るがしていく。
丸山隆平が出演し、真木よう子、三浦綺羅、寺尾聰らが共演。監督は、本作で長編初監督を務め、オリジナルの脚本も自ら手掛けている古川豪が務めている。
【作品情報】
金子差入店
2025年5月16日(金)TOHOシネマズ 日比谷他全国ロードショー
配給:ショウゲート
©2025「金子差入店」製作委員会