「67歳の風景 若松孝二は何を見たのか」上映決定 「17歳の風景」「理由なき暴行」も

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「67歳の風景 若松孝二は何を見たのか」上映決定 「17歳の風景」「理由なき暴行」も

 2012年にこの世を去った若松孝二監督作「17歳の風景 少年は何を見たのか」のメイキング映像となるドキュメンタリー作品「67歳の風景 若松孝二は何を見たのか」が、5月7日より新宿K’s cinemaで上映されることが決まった。あわせて「17歳の風景 少年は何を見たのか」「理由なき暴行」も上映される。

 「キャタピラー」「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」「11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち」「千年の愉楽」といった作品を送り出した若松監督。これら後期若松作品に向かう中でのターニングポイントとなった作品が「十七歳の風景、少年は何を見たのか」だった。「67歳の風景 若松孝二は何を見たのか」は、「十七歳の風景」の制作現場を追い、若松プロのフットワークや行動力を描き出す。監督・撮影・編集を務めたのは、「十七歳の風景」のシナリオ参加からメイキングを撮ることになった竹藤佳世。ハンディカメラで撮影現場を追いかけた。

 あわせて上映される「17歳の風景 少年は何を見たのか」は、ひたすら自転車で北へと向かう、母親を殺害した少年を描いた作品。「理由なき暴行」は、若松孝二監督初期の傑作と言われる1969年の作品。強姦、のぞき、ナンパを繰り返して自滅していく貧乏でもてない3人の19歳を描く。「理由なき暴行」で主演の若者を演じた鈴木一の著作「僕の理由なき暴行」刊行記念として上映される。

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