2026年1月23日より劇場公開される、戦後純文学の俊英・山川方夫の遺作となった短編小説の初映画化作品「愛のごとく」の、予告編が公開された。
予告編では、それぞれの人生を歩んでいたはずのハヤオとイズミが、再会をきっかけに許されない関係を持ち、背徳と快楽に耽りながらも、青春の時代に捨て去ってきたはずの想いと再び向き合う姿が描かれている。「《愛》とは何か?」をめぐる本作の物語の行方を想像させる映像となっている。
あわせて公開された井土紀州監督の特別インタビュー動画では、原作小説の魅力や古屋呂敏、宮森玲実それぞれの撮影エピソードなど、同じく本作鑑賞への期待がより高まる内容となっている。
「愛のごとく」は、愛と孤独のはざ間でさまよう人間の本性を詩情豊かに描いた作品。小説家としてデビューするが、今はライターとして生きる男・ハヤオ(古屋呂敏)は、ある夜、SMにふける夫婦の姿を垣間見る。夫に束縛される妻がこちらを見てほほ笑むその光景は、背徳と快楽、そして失われた情念の象徴として、ハヤオの心に深く刻まれる。
小説家の主人公ハヤオ役を演じるのは、ドラマ「VIVANT」などの古屋呂敏。本作が映画初主演となる。ハヤオの元恋人イズミ役を「わたしの頭はいつもうるさい」の宮森玲実が務めるほか、山崎真実、吉岡睦雄、芳本美代子、東ちづるらが顔をそろえる。監督は「卍」「痴人の愛」と純文学作品の映画化を手掛けてきた井土紀州。脚本家・小谷香織との3度目のタッグで、1964年に発表された原作小説を現代によみがえらせた。


【作品情報】
愛のごとく
2026年1月23日(金)池袋・新文芸坐で1週間限定公開後、全国順次公開
配給:Cinemago
(C)2026「愛のごとく」製作委員会