
マンガ大賞2021の第3位など多くのマンガ賞にランクインし、累計50万部を突破した和山やまの人気コミック「カラオケ行こ!」の映画化が決まった。2023年の劇場公開を予定している。
「カラオケ行こ!」は、合唱部部長とヤクザの物語。合唱部部長の中学生・岡聡実(おかさとみ)は、ヤクザの成田狂児(なりたきょうじ)にカラオケに誘われ、歌のレッスンを頼まれる。組のカラオケ大会で最下位になった者に待ち受ける“恐怖”を回避するため、何が何でも上達しなければならないという狂児の勝負曲はX JAPANの「紅」。聡実は、嫌々ながらも狂児に歌唱指導をするのだが、いつしかふたりの間には奇妙な友情が芽生えていく。
監督は、「リンダ リンダ リンダ」「味園ユニバース」など、数々の人間ドラマを手がけてきた山下敦弘。ドラマ「アンナチュラル」「MIU404」「逃げるは恥だが役に立つ」や映画「罪の声」などの野木亜紀子が脚本を務めている。
また、中学生の岡聡実役を選ぶため、プロ・アマを問わないオーディションが実施される。詳細はオーディションのWEBページ(https://movies.kadokawa.co.jp/karaokeiko/audition/)で確認できる。
原作者の和山やま、山下敦弘監督、脚本の野木亜紀子のコメントも発表された。発表されたコメントは以下の通り。
【コメント】
■原作者:和山やま
この漫画は元々邦画への憧れから描いたものでした。今回映画として形になるのが本当に嬉しく思います。また、監督の山下敦弘さん、脚本の野木亜紀子さんの作品は元々大好きでしたので、融合して新たに生まれる『カラオケ行こ!』が楽しみで仕方がないです。
■監督:山下敦弘
昔から男たちが見つめ合う映画が好きだった。“見つめ合う”と書くと、なんだか恋愛ドラマのようなニュアンスにも思えてくるが、それだけではない。男の友情や切なさを描いた映画、つまりは“バディもの”と呼ばれるジャンルに心惹かれてきた。
『カラオケ行こ!』に出てくるバディはヤクザと中学生。年齢も住む世界も違う二人が“歌”をきっかけに出会い、不思議な友情が生まれる。魅力的で面白い原作だが、生身の人間が演じる“映画”という表現において、監督としての課題は多い。しかし、バディものを得意とする野木亜紀子さんが脚本を書く。面白くならないわけがない。自分のルーツである“見つめ合う男たち”を最高の布陣で作れることに、今から楽しみでしょうがない。
■脚本:野木亜紀子
あの“和山やまワールド”を、どうすればフィルムに落とし込めるのか。正直なところ全く自信がありませんが、山下監督ならあの空気を醸し出せるのではないかと、このたびの座組を心強く思います。和山先生が生み出した、愛すべき聡実くんと狂児を壊さぬよう、慎重に、映画としてのベストを尽くしてまいります。
【作品情報】
カラオケ行こ!
2023年公開予定
配給:KADOKAWA
©2023「カラオケ行こ!」製作委員会