シャマランが語る思い デイヴ・バウティスタとの和やかな撮影風景も 「ノック 終末の訪問者」特別映像

映画スクエア

 2023年4月7日より劇場公開される、「シックス・センス」「オールド」のM.ナイト・シャマラン監督最新作「ノック 終末の訪問者」から、シャマラン監督が本作に込める思いを明かす特別映像が公開された。

 特別映像では、M.ナイト・シャマラン監督が「聖書を題材にした壮大なスケールの物語を舞台と設定を現代に移した原作の発想に共感した。恐れという感情が主人公たちを苦しめる。その基本前提が秀逸なんだ。ここから逃げ出したくても恐れがそれを許さない」と語り、その言葉通り休暇中に静かな森の奥にある別荘小屋で家族だけの時間を楽しんでいた彼らが、武器を持った4人の突然の訪問者を“恐れ”、その訪問者らに迫られる悪夢のような選択に“恐れ”、テレビに映る飛行機事故などの悲劇を見ることによってさらに“恐れる”様子が描かれる。

 また、「オールド」「ミスターガラス」「スプリット」など他のシャマラン作品と同じく“家族を軸に描く”という共通点がある一方で、シャマランは本作で映画一本をほぼ丸ごと密室劇にするという新しい挑戦に取り組んだ。「閉じ込めることで被害妄想と不安をあおり、無力感を与え他に選択肢がないと思わせる」と語っている。

 メイキングでは、白熱するシーンでメガネがもたついてしまったことを心配するデイヴ・バウティスタに対して、「むしろそれが良かったよ!」と明るく声を掛けるシャマランが映され、非常に和やかな様子で進んだ撮影の一端が収められている。

 映像の最後にシャマランは、「生き残りを懸けて葛藤するキャラクターこそ面白い。劇場に足を運んでもらうには“今”を切り取った作品を作る必要がある。わざわざ劇場に行くのは心の底から感動したいからだ。本作のような物語は不完全であることが重要になる。それこそが物語を伝える側の命題だ。観客と一緒に埋める余白を残しておくんだ」と本作に込める思いを明かしている。

シャマランが語る思い デイヴ・バウティスタとの和やかな撮影風景も 「ノック 終末の訪問者」特別映像

 「ノック 終末の訪問者」は、休日を楽しむ家族が4人の訪問者に襲われ、「愛する家族か世界の終焉か」を選択するよう迫られるスリラー。謎の訪問者役を、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズのデイヴ・バウティスタ、「ハリー・ポッター」シリーズのロン役で知られるルパート・グリントらが務め、悲劇に襲われる同性カップルのエリック役をドラマ「Fleabag フリーバッグ」のベン・オルドリッジ、アンドリュー役を「マトリックス レザレクションズ」のジョナサン・グロフが演じる。監督・脚本はM.ナイト・シャマラン。

【作品情報】
ノック 終末の訪問者
2023年4月7日(金)より全国ロードショー
配給:東宝東和
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