5月6日より劇場公開される、是枝裕和率いる映像制作者集団「分福」の若手監督・川和田恵真の商業デビュー映画「マイスモールランド」から、日本での在留資格を失うことによって、将来の夢も当たり前の日常も突然奪われたサーリャが行き場所のない怒りを見せるシーンの、本編映像が公開された。
公開された本編映像では、東京に住む少年・聡太と会っていることを父からとがめられたサーリャが、不満を爆発させる姿を捉えている。「なんで会ったらダメなの？」「なんでこんなことしなきゃダメなの？」と訴えるサーリャ。対してサーリャの父は、「おまえはクルド人なんだ。どこにいても、クルド人だ」「祈りに理由はいらない」とたしなめる。だが、気持ちがおさまらないサーリャは、初めて父に反抗的な態度を取り、父からぶたれてしまう。
「マイスモールランド」は、クルド人の家族とともに生まれた地を離れ、幼い頃から日本で育った17歳の高校生サーリャの成長を描いた作品。同世代の日本人と変わらない普通の高校生活を送っていたサーリャと家族は、あるきっかけで在留資格を失い、これまで当たり前だった日常が一変する。17歳の嵐莉菜が主人公のサーリャを演じ、監督とオリジナル脚本を映像制作者集団「分福」の若手監督の川和田恵真が務める。本年度のベルリン国際映画祭では、アムネスティ国際映画賞の特別表彰を受けた。
【作品情報】
マイスモールランド
2022年5月6日（金）新宿ピカデリーほか全国公開
配給：バンダイナムコアーツ
©︎2022「マイスモールランド」製作委員会
