2025年10月24日より劇場公開される、ボーイズグループ「JO1」の豆原一成と、44年ぶりの映画主演を果たす市毛良枝がダブル主演する映画「富士山と、コーヒーと、しあわせの数式」から、拓磨(豆原一成)が、自分の夢であるカフェを大学生で起業した憧れの店主に会いにいく、彼の転機となる出会いを収めた本編シーンが公開された。
カフェでバイトをし、コーヒーにだけは人一倍こだわりを持つ拓磨だが、自分の「好き」にも自分自身にも自信を持つことができず一人悩んでいた。ある日、思い切って店主が大学時代に起業したというこだわりのカフェを訪ねてみる。
そこにいたのは、コーヒー豆の焙煎から一人でこなす店主の清野(藤田玲)。「どうぞ。お召し上がりください」と差し出されたコーヒーを一口飲んだ拓磨は思わず、「コンプレックスでクリア、完熟オレンジの甘さがすごいっすね。これどうやって焙煎してるんですか?」と清野に質問。すると「企業秘密です」と返され「ですよね」と言いながらも、拓磨はめずらしく引き下がらない。「あのもうひとつ質問してもいいですか?」と続け、「俺、コーヒー好きだし、それなりに詳しいけど、俺より詳しい人なんてたくさんいるだろうし、正直好きって…どのくらい好きだったら仕事にしても大丈夫なんですかね」と自分の悩みを吐露する。すると店主の清野は「どれぐらいって言われても」と苦笑しつつも、「ただ、好きって思えることに出会える確率って、そんなに高くないと思うんだよね。だから何かを好きだって言える時点で、もう半分手が届いてるって言うかさ…」。その答えを真剣な表情で聞く拓磨。この出会いをきっかけに、「好き」という思いを肯定し、拓磨は自分の夢への思いをさらに強くしていく。
本作出演を振り返り、「自分の中ですごい挑戦で、色々なことを考えながら、そして悩みながら作り上げた作品。自分にとってすごく成長できたと思います」とコメントしていた豆原。アーティストとしてのみならず、俳優としての道も本格的に歩みはじめた彼の姿が、劇中の拓磨が夢への一歩を踏み出していく姿にも重なるシーンとなっている。
「富士山と、コーヒーと、しあわせの数式」は、孫と祖母とが軽やかに紡ぐ家族の物語。祖母・文子と暮らし始めた大学生の拓磨は、亡き祖父・偉志の書斎で大学の入学案内を見つける。それは偉志が遺した文子へのサプライズだった。一歩踏み出し、若い頃の夢だった「学び」の日々を謳歌する文子。一方、拓磨は夢に自信が持てず将来に悩む。そんな2人は、富士山が好きだった偉志の手帳に不思議な数式を見つける。
コーヒーにだけはこだわりがある、ちょっと頼りなくて優しい大学生の孫・拓磨役を演じるのは、グローバルボーイズグループ「JO1」の最年少メンバーである豆原一成。44年ぶりの映画主演となる市毛良枝が祖母・文子役を務める。監督は、「大河への道」などの中西健二。脚本は「サイレントラブ」のまなべゆきこが担当している。原案は、女性の活躍が困難だった約100年前に学校を創立(のちに現在の学校法人文京学院に発展)し、教育のために奔走した島田依史子の著作「信用はデパートで売っていない 教え子とともに歩んだ女性の物語」。
【作品情報】
富士山と、コーヒーと、しあわせの数式
2025年10月24日(金)新宿ピカデリー他全国ロードショー
配給:ギャガ
©2025「富士山と、コーヒーと、しあわせの数式」