草笛光子がピアノ演奏シーンに挑戦 華やかな衣装でピアノに向かう 「アイミタガイ」場面写真

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草笛光子がピアノ演奏シーンに挑戦 華やかな衣装でピアノに向かう 「アイミタガイ」場面写真

 2024年11月1日より劇場公開される、黒木華主演による、中條ていによる同名小説の映画化作「アイミタガイ」から、草笛光子演じるこみちがピアノを演奏するシーンの、場面写真が公開された。こみちが華やかな青いドレスに身を包みピアノを演奏する姿や、ピアノの側でにっこりとほほ笑む様子が切り取られている。

 ウェディングプランナーとして働く主人公の梓(黒木華)は、ある日、式場で老夫婦の金婚式を担当することになる。高齢のピアノ演奏者を探していたところ、梓の叔母(安藤玉恵)から、ピアノを大事そうに置いたまままったく弾こうとしない高齢婦人・こみちの話を聞く。梓が演奏をお願いするためにこみちの家を訪れた梓は、亡くなった親友・叶海(藤間爽子)との学生時代のある思い出と結びつき、こみちとかつてめぐり合っていたことに気づく。ピアノの音色に癒やされていたことを梓が話すと、こみちは人前でピアノを弾かなくなった理由をゆっくり話しはじめる。

 今年で90歳を迎え、映画「九十歳。何がめでたい」でもコミカルな演技を見せた草笛光子が、本作ではピアノ演奏シーンに挑戦している。「草笛さんに断られたらどうしようと思った」と、草野監督は勝負をかけたキャスティングだったことを明かしている。草笛はこのシーンのために、自宅でピアノの練習を重ね、撮影当日も早めに現場入りするなど、入念な準備のもと撮影に臨み、年齢を重ねても前向きに踏み出すこみちの姿を見事に演じている。また青いドレスは、草笛自身がアイデアを出して生地や色など吟味した、草笛の思いが詰まった衣装で、立ち止まっていたこみちの背中を押すアイテムとなっている。

草笛光子がピアノ演奏シーンに挑戦 華やかな衣装でピアノに向かう 「アイミタガイ」場面写真

草笛光子がピアノ演奏シーンに挑戦 華やかな衣装でピアノに向かう 「アイミタガイ」場面写真

 「アイミタガイ」は、かけがえのない存在だった親友を失い立ち止まってしまった主人公・梓を中心に、思いがけない出会いが連鎖し、大きな輪になっていく群像劇。ウェディングプランナーとして働く梓は、カメラマンをしている叶海(藤間爽子)と中学生の頃からの親友で、大人になってからも変わらず頻繁に連絡を取り合う仲だった。だがある日、撮影で訪れた場所で事故にあった叶海は帰らぬ人になる。突然の出来事を受け入れることができない梓は、恋人の澄人(中村蒼)から結婚を切り出されても、なかなか前に踏み出せずにいた。

 梓を演じるのは黒木華。亡き親友にメッセージを送り続ける主人公の心の機微を細やかに演じ上げる。ほかに、梓の恋人・澄人を中村蒼、梓の親友・叶海を藤間爽子が演じ、草笛光子、安藤玉恵、松本利夫、升毅、西田尚美、田口トモロヲ、風吹ジュンらが顔をそろえている。草野翔吾監督が、「ツレがうつになりまして。」の故・佐々部清監督の企画を受け継ぎ、メガホンをとった。

【作品情報】
アイミタガイ
2024年11月1日(金) TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
配給:ショウゲート
© 2024「アイミタガイ」製作委員会

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