8歳の佐藤凌 クランクアップで「ぼくは諦めません」と涙のあいさつ 「アジアの天使」で池松壮亮の息子

映画スクエア

 7月2日から劇場公開される、ソウルで出会った日本と韓国の家族が新たな家族の形を模索する映画「アジアの天使」から、池松壮亮演じる韓国に渡った父親の息子役・佐藤凌にスポットを当てた、メイキング映像が公開された。

 舞台で演技経験を積んだ佐藤凌は、本作で映画デビューを果たす。オーディションで石井監督に見いだされた佐藤は、母親と一緒に韓国に渡り、1カ月半に及ぶ韓国での撮影を乗り切った。若干8歳の佐藤は、撮影中は母親と二人三脚で演技の練習し、撮影に臨んだという。

 公開されたメイキング映像では、食卓を囲むシーンの合間につまみ食いをする佐藤とそれを見ている池松とチェ・ヒソを捉え まるで家族のような近い距離感が垣間見られる様子が切り取られている。また、クランクアップ後には、佐藤が「みなさんありがとうございました、とてもとても楽しい毎日でした。また、皆さんと会えるように頑張ります、そのために、ぼくは何でも諦めません!チョヌンポギアネヨ!(韓国語=ぼくはあきらめない)」とあいさつ。思わず涙を流す佐藤を、すかさずヒソが抱きしめてあげるというほほえましい様子も収められている。

 父親役の池松との撮影について、佐藤は「池松さんは僕の撮影が終わるまで待っててくれたり、オレンジジュースを買ってくれたり、本当に優しくしてくれました」と振り返っている。また、佐藤について聞かれた池松は、「まだ8歳の凌が韓国にきて、初めて映画という冒険に参加していましたので、僕自身も、凌自身もこの撮影が人生の特別な時間になったらいいなと思っていました。また父親としてなのか、同じ俳優としてなのか、男としてなのかは分かりませんが、凌の成長を見たかったというのはあります」と、韓国ロケでの佐藤との共演について語っている。

 「アジアの天使」は、「舟を編む」などの石井裕也監督の最新作で、95%以上のキャスト・スタッフが韓国チーム、ロケ地はすべて韓国という作品。日本から渡った韓国で事業に失敗した兄弟と、韓国社会から弾かれている兄妹という、心に傷を持つ不器用な2つの家族を通して、言葉や国籍を超えた新しい家族の形を築いていく姿が描かれる。池松壮亮、オダギリジョー、チェ・ヒソらが出演している。

8歳の佐藤凌 クランクアップで「ぼくは諦めません」と涙のあいさつ 「アジアの天使」で池松壮亮の息子
「アジアの天使」池松壮亮(左)と佐藤凌のメイキング写真

【作品情報】
アジアの天使
2021年7月2日(金)テアトル新宿ほか全国公開
配給:クロックワークス
(c) 2021 The Asian Angel Film Partners

  • 作品

アジアの天使

公開年 2021年
製作国 日本
監督  石井裕也
出演  池松壮亮、チェ・ヒソ、オダギリジョー
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