忌々しい過去が明かされる 都市伝説誕生の裏に隠された残忍な真相 「キャンディマン」本編映像

映画スクエア

 劇場公開中の、「ゲット・アウト」「アス」のジョーダン・ピール製作・脚本による、凶悪な殺人鬼にまつわる忌まわしき都市伝説を描いたホラー映画「キャンディマン」から、本編映像が公開された。

 公開された本編映像は、カブリーニ=グリーンに住んでいるウィリアムが主人公アンソニーに、キャンディマンの説明をするシーン。「すべての始まりの一人目は、1890年代だ」と語り始めるウィリアムと同時に、切り絵で過去の出来事が再現される。そして、富裕層に画家として雇われていた青年ダニエル・ロバタイルが、絵のモデルだった一家の娘と恋に落ちたことを娘の父親に知られてしまい、肉吊りフックやハチを使った残忍な方法で必要以上になぶられた上で、殺されてしまったことが明かされる。

 理不尽な差別から生まれ、都市伝説となったキャンディマン。ニア・ダコスタ監督はそんなキャンディマンについて、「彼は確かにモンスターだと思います。しかし、ある意味でダークヒーローでもあると思います」と説明。そして「彼は間違いなくモンスターです。ホラー映画ですからね。ある種の "悪役 "であることは間違いありません。しかし、誰が彼をモンスターと決めたのか、誰が彼にその名前を与えたのか、そもそも彼はどうやってそこにたどり着いたのか、といったことを分解したかったのです」と、裏に隠された背景を意識して映画を制作したことを明かしている。

 「キャンディマン」は、1992年に製作された、鏡に向かってその名を5回唱えると死ぬという設定の同名映画を現代によみがえらせた作品。「鏡に向かって5回その名を唱えると、右手が鋭利なフックになった殺人鬼に体を切り裂かれる」という都市伝説をめぐる恐怖が描かれる。主人公のアンソニーを、「アクアマン」で強敵・ブラックマンタを演じたヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世が演じる。監督には、若干31歳にして「キャプテン・マーベル」の続編の監督に選ばれたニア・ダコスタ。製作・脚本には、「ゲット・アウト」「アス」のジョーダン・ピールが名を連ねる。

忌々しい過去が明かされる 都市伝説誕生の裏に隠された残忍な真相 「キャンディマン」本編映像

【作品情報】
キャンディマン
公開中
配給:東宝東和
© 2021 Universal Pictures

  • 作品

キャンディマン

公開年 2021年
製作国 アメリカ
監督  ニア・ダコスタ
出演  ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世、テヨナ・パリス、ヴァネッサ・ウィリアムズ
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