2025年11月7日より劇場公開される、フランス国内で940万人を動員し、全世界興収1億ドルを突破したピエール・ニネ主演最新作「モンテ・クリスト伯」から、ピエール・ニネによる七変化の役作りを切り取ったメイキング映像と本編映像の一部が公開された。
メイキング映像では、ピエール・ニネらがモンテ・クリスト伯について「万華鏡のように多面的な人物」であり、「人生の絶頂とどん底を描いている物語」と、主演のピエール・ニネが語っている。本編映像では、自身を絶望の淵に追いやった宿敵の一人で、愛する恋人を奪ったかつての親友フェルナン(バスティアン・ブイヨン)とその息子アルベール(ヴァシリ・シュナイダー)との対峙の瞬間や、仮面を外し復讐を誓うモンテ・クリスト伯の様子などが収められている。
約20年間に渡るひとりの男の激動の人生を演じたピエール・ニネ。「無実の罪で牢獄に入れられたダンテスという人物と、17年後に世界一の謎の大富豪として現れた人物(モンテ・クリスト伯)はまったくの別人だということを伝える必要があり、相手を圧倒させる独特な雰囲気やカリスマ性を身につけなくてはいけません。すぐに私は厳格さが表に出るようにし、無駄のない動きを徹底して排除して、まばたきの回数さえも減らしました」と語っている。
本作では演技のみならず体作りも重要だったとし「我慢することが最初のトレーニングでした。2カ月半の撮影期間のうち、150時間をメイクのために座って過ごし、肉体改造のトレーニングは毎回4〜6時間かけて行いました」と驚くべき時間を費やしたことを明かしている。映像でも、特殊メイクで変化していく姿が収められている。
さらに牢獄でのシーンでは、麻のような袋に入れられたダンテスが、看守によって海に投げ込まれる場面がある。「よりリアルにするために、呼吸を止めるレッスンも受けました。袋が沈んでいく場面を何度も演じられるようにこのレッスンを受けましたが、今回の作品で最も恐ろしく最も刺激的な挑戦でした。重りのついた袋に体を縛られたまま海に入れられて、15メートルの深さまで沈む……。『袋の中に入る必要はあったのかな』と思う瞬間もありました。完成前の映像を観た制作会社の反応は『まさかピエール本人にやらせたわけじゃないでしょうね?』でした」と、体当たりの役作りエピソードも披露している。
「モンテ・クリスト伯」は、「巌窟王」の名でも知られるアレクサンドル・デュマによる小説を原作とした作品。将来を約束された若き航海士エドモン・ダンテスは、ある策略により無実の罪で投獄され、次第に生きる気力を失っていく。絶望の中、脱獄をくわだてる老司祭から学問と教養を授かり、さらにテンプル騎士団の隠し財宝の存在を打ち明けられる。14年後、奇跡的に脱獄を果たしたダンテスは、莫大な秘密の財宝を手に入れ、謎に包まれた大富豪“モンテ・クリスト伯”としてパリ社交界に姿を現す。そして、自らの人生を奪った三人の男たちに巧妙に近づいていく。
主演は、「イヴ・サンローラン」でセザール賞主演男優賞を史上最年少で受賞したピエール・ニネ。数奇な運命をたどるダンテスを、優雅かつ繊細に演じている。

【作品情報】
モンテ・クリスト伯
2025年11月7日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
配給:ツイン
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