11月18日より劇場公開される、キーラ・ナイトレイ主演の映画「サイレント・ナイト」から、猛毒ガスの脅威と苦痛を無くす自殺用の薬「EXITピル」の実態が明らかになるシーンの、本編映像が公開された。
あらゆる生物を死滅させる謎の猛毒ガスが充満した世界を舞台にした本作では、猛毒ガスが明日にもイギリスに到達するという状況の中、政府は苦痛を無くす「EXITピル」という自殺用の薬を国民に配布し、それを飲んで“尊厳ある死”を選択するよう推奨している。
映像では、ネル(キーラ・ナイトレイ)とサイモン(マシュー・グード)の息子のアート(ローマン・グリフィン・デイヴィス)が、寝室に隠れてスマホで猛毒ガスについて検索し、「有毒ガスの吸引」「神経系の攻撃」「致命的な出血」と段階を踏んで死に至る「EXITピル」ついて知る様子が描かれる。そして、大人たちが子供たちに「EXITピル」を飲まざるを得ない状況を説明するが、アートは納得できない様子を見せている。
「サイレント・ナイト」は、人類が滅びゆく“地球最後のクリスマスイブ”を過ごす家族の姿を描いた作品。田舎の屋敷でクリスマスのディナー・パーティーを催そうとしているイギリス人夫婦のネルとサイモン、そして3人の息子たち。家族のもとに、学生時代の親友たちとその伴侶が次々と集まってくる。子供を含む全12人の男女は久々の再会を楽しんでいたが、今年はいつものクリスマスとは違っていた。あらゆる生物を死に至らしめる謎の猛毒ガスが地球全土を席巻し、明日にもイギリスに到達するのだった。キーラ・ナイトレイが主演を、カミラ・グリフィンが監督を務めている。
カミラ・グリフィン監督のコメントも公開された。コメントは以下の通り。
■カミラ・グリフィン監督
私は『サイレント・ナイト』という映画が「我々が持つ特権という利点で、どのように最愛の人たちを守ることができるのか」ということを考えるきっかけになればいいと考えています。
加えて、私たちがこのプロジェクトを開始したのは、新型コロナウイルスが蔓延する前だったという点を述べておきたいと思います。私たちは誰ひとりとして、パンデミックがこのように破滅的な影響を世界に与えることを予測、または想像することさえできませんでしたが、本作が反ワクチン的なメッセージを含んでいないという点は断言しておきたいと思います。
私は映画製作者として、政府が自身の過ちに対して責任を負わないこと、また弱者に対しても責任を負わない政府の道徳性に疑問を呈しました。
登場人物の少年アートはすべての人の意見を信じています。 アートは命を救うワクチンではなく、自殺用のピル(EXITピル/イギリスのEU離脱を指す“BREXIT”をもじってネーミングしたもの)の使用を疑問視しています。アートは決して医学の信頼性を疑っているのではありません。彼は非常事態における情報の通達や、コミュニケーションに対して疑問を呈しているのです。どうか私の映画が誤解を招きませんように。
【作品情報】
サイレント・ナイト
2022年11月18日(金)グランドシネマサンシャイン 池袋ほか全国公開
配給:イオンエンターテイメント、プレシディオ
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