11月3日より劇場公開される、ペネロペ・クルスがヴェネツィア国際映画祭で最優秀女優賞を受賞したペドロ・アルモドバル監督作「パラレル・マザーズ」の、場面写真と予告編が公開された。
場面写真では、切なく悲しげな表情で赤ちゃんを見つめるジャニス（ペネロペ・クルス）とアナ（ミレナ・スミット）のショットや、妊婦姿のペネロペ・クルスなどが切り取られているほか、料理をしながら楽しそうに話すジャニスとアナの様子も見られる。
予告編は、ジャニスの出産シーンから始まる。生まれた娘と対面した父親に「DNA検査をしたほうがいい」と言われたことで状況が一転。「最愛の娘は、他人の子でした」という衝撃のナレーションに合わせて、激しく動揺するジャニスの表情が映し出される。「（父親が）誰かわからない」と語る、同じ日に母となったアナ（ミレナ・スミット）。そして突如、「娘が亡くなった」と打ち明けるアナの姿や、「かわいい子」「あなたを愛している」と涙ぐむジャニス、年老いたジャニスのおばが「私の夢は家族がいつかひとつになること」と願うシーンも見られる。
「パラレル・マザーズ」は、偶然同じ日に母となった2人の女性の数奇な運命、家族の愛と絆の新たな形を描いたドラマ。フォトグラファーのジャニスと17歳のアナは、出産を控えて入院した病院で出会う。ともに予想外の妊娠で、シングルマザーになることを決意していた2人は、同じ日に女の子を出産する。だが、その後に実施されたDNAテストによって、セシリアが実の子ではないことが判明。アナの娘と取り違えられたと疑うジャニスだったが、この秘密を封印してアナとの連絡を絶つことを選ぶ。それから1年後、アナと偶然に再会したジャニスは、アナの娘が亡くなったことを知らされる。
主人公のジャニスを演じるのは、アルモドバル監督のミューズであるペネロペ・クルス。本作では、答えの出ない問いを抱え続けるジャニスの複雑な心情を、揺れるまなざしで体現し、昨年のヴェネツィア国際映画祭で最優秀女優賞に輝いた。想定外の妊娠に戸惑う17歳のアナ役を長編映画2作目の出演となるミレナ・スミットが演じるほか、アイタナ・サンチェス＝ヒホン、アルモドバル作品ではおなじみのロッシ・デ・パルマも顔を出している。監督はペドロ・アルモドバル。ライフワークでもある母の物語に戻り、同じ日に母となった2人の女性の数奇な運命と不思議な絆を描いている。
【作品情報】
パラレル・マザーズ
2022年11月3日(木・祝)ヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマ、新宿シネマカリテ 他公開
配給：キノフィルムズ
© Remotamente Films AIE & El Deseo DASLU
