7月2日から劇場公開される、ソウルで出会った日本と韓国の家族が新たな家族の形を模索する映画「アジアの天使」から、池松壮亮演じる剛とオダギリジョー演じる透が、元アイドルで売れない歌手のソル（チェ・ヒソ）を所属事務所の社長から助けようとするシーンの、本編映像が公開された。
別れを告げたソルの元に復縁を求めてやって来た所属事務所の社長。つれないソルの態度に怒りをあらわにした社長が、ソルの腕をねじり「お前はもう終わった女だ」と言い放つ。そこにたまたま通りかかった剛が仲裁に入ろうとするが、社長に胸ぐらをつかまれてもみ合いになる。それを見ていた透が加わり、社長を勢いよく殴り倒す。だが透は自分の手を痛めてしまい、起き上がった社長に馬乗りになられて何発も殴られる。殴られながら透は剛に「逃げろ逃げろ、この人強いぞ、ごめんごめん！」と叫び、先ほどまでの威勢のよさは消えてしまうのだった。
「アジアの天使」は、「舟を編む」などの石井裕也監督の最新作で、95%以上のキャスト・スタッフが韓国チーム、ロケ地はすべて韓国という作品。日本から渡った韓国で事業に失敗した兄弟と、韓国社会から弾かれている兄妹という、心に傷を持つ不器用な2つの家族を通して、言葉や国籍を超えた新しい家族の形を築いていく姿が描かれる。池松壮亮、オダギリジョー、チェ・ヒソらが出演している。
【作品情報】
アジアの天使
2021年7月2日（金）テアトル新宿ほか全国公開
配給：クロックワークス
(c) 2021 The Asian Angel Film Partners
