「ホワット・イフ」第1話レビュー スティーブは超人能力がなくてもカッコいいヒーロー! 

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「ホワット・イフ」第1話レビュー スティーブは超人能力がなくてもカッコいいヒーロー! 
イラスト:じきどらむ

 世界中のマーベルファンが待っていたマーベルスタジオ初のオリジナルアニメーションシリーズ『ホワット・イフ…?』がディズニー+で配信開始されました。

 「MCUで登場したキャラクターがもしも別の運命を歩んでいたら」というヒーローたちの“もしも”を描く本シリーズは『アイアンマン』から『アベンジャーズ/エンドゲーム』までのインフィニティ・サーガ全23作品中から選りすぐりの“もしも”が全18話で制作されています。

 そんな“もしもの物語”をマーベルが三度の飯より大好きな私じきどらむが、毎週水曜日に配信される作品の魅力を書いていきたいと思います。宜しくお願い致します!

関連記事:じきどらむの「ホワット・イフ…?」全話レビュー MCUの”もしも”を大堪能!


1話『もしも…キャプテンカーターがファーストアベンジャーだったら』感想

 1話目の“もしも” は【もしも、ペギー・カーターに超人血清が投与され、ガリガリのスティーブ・ロジャース(キャプテンアメリカ)がハワード・スターク製のヒドラ・ストンパーを着て共闘していたら…?】です!

 まず初めに今回の主人公であるペギー・カーターについてご紹介致します!

 カーターはイギリス空軍に所属した後にSSR(戦略科学予備軍)に所属したクールで強い女性です。MCU正史ではスーパーソルジャー計画でキャプテンアメリカになったスティーブ・ロジャースと出会い、恋に落ちましたがその恋は叶う事が無く、平和の為に【S.H.I.E.L.D.】を創設した経歴を持ちます。

 そんなカーターが1943年6月22日にスティーブの代わりに超人血清を打って『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』の世界線(MCU正史)とは違う別の世界線に変化したのが本作です。

 スーパーソルジャーになったキャプテン・カーターは世間の女性差別と闘いながら、ナチスドイツのヒドラ党とコズミックキューブを奪ったレッドスカルと戦います。また、ヒーローとしての超人パワーを手に入れられなかったスティーブもハワード博士が作り上げたヒドラ・ストンパー(ヒドラを踏み潰すアーマー)を着てカーターと共闘しています!

 第1話の“もしも”で強く感じた事は、スティーブは超人能力を手に入れなくても正義の為に自分の命をかけることが出来るとてもカッコいいヒーローだという事です。怪我を負いながらもヒドラ・ストンパーに乗り込み敵を薙ぎ倒す姿を見ると、スティーブ・ロジャースだからこそ本物のキャプテン・アメリカになれたのだと実感しました。

 また、本作はテンポが早く、30分という短い時間に起承転結といった物語の全てが濃縮されていて一瞬も目を離せません。本作で案内人として登場するのは、宇宙の事象を把握している新キャラクターのウォッチャーです。Twitterで「#ホワットイフ」の後ろに表示される絵文字がこのウォッチャーなのでツイートする時にはハッシュタグを付けて投稿してみてください!
 


次回予告

 次回8月18日(水)に配信される物語は【もしも、ピーター・クイルではなく、ティチャラが子供の頃にヨンドゥに迎えられ、スター・ロードになったとしたら】です!

 『ガーディアン・オブ・ギャラクシー』と『ブラック・パンサー』を予習しておくとより一層楽しめると思いますので、是非鑑賞してから次回作をご覧になってみてください!
 


「ホワット・イフ」第1話レビュー スティーブは超人能力がなくてもカッコいいヒーロー! 

じきどらむ
映画の魅力に取り憑かれた20代の映画ライター。デザイン系の大学卒業後、本業以外の全ての時間を映画に注ぎ込み、映画・アニメやイベントの体験レビュー等をnoteにて執筆。相棒はポップコーンとジンジャエール。

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