内藤剛志 出演作「戦場のメリークリスマス」にコメント 大島渚監督に「ありがとうございました、監督」

映画スクエア

内藤剛志 出演作「戦場のメリークリスマス」にコメント 大島渚監督に「ありがとうございました、監督」

 大島渚監督作「戦場のメリークリスマス 4K修復版」が4月16日より、「愛のコリーダ 修復版」が4月30日より公開となる。公開を前に、当時の出演者や作品関係者のコメントが公開された。

 「戦場のメリークリスマス」に出演した俳優の内藤剛志は、「『私の映画はキャストが決まった時点でほぼ完成しているのです。私が選んだ彼らは、当然その映画への思いを持って現場に来てくれるからです。だからあまりテストは必要ありません、すぐに本番です』ずっとこの言葉が心の中で響いている。今、現場に向かう僕は、このことを実践できているのだろうか。ありがとうございました、監督」と、大島監督へ感謝のメッセージを送っている。

 1983年公開時の「戦メリ」ブームを知るライムスター宇多丸は、「2021年現在の目で、まるで新作のように大島渚を観るというのは、さぞかし素晴らしくスリリングな体験であるに違いない—」と期待を寄せている。ほかにも、「戦場のメリークリスマス」でヨノイ大尉役を演じた坂本龍一を父に持つミュージシャンの坂本美雨や、「愛のコリーダ」で助監督を務めた崔洋一がコメントを寄せている。

 「戦場のメリークリスマス」(1983)は、デヴィッド・ボウイ、坂本龍一、ビートたけし、内田裕也といった、本業が俳優ではない顔ぶれをメインキャストに迎え、大ヒットした戦争映画。1942年のジャワ島の捕虜収容所を舞台に、デヴィッド・ボウイ演じる捕虜ジャック・セリアズ少佐とセリアズ少佐に惹かれる坂本龍一演じるヨノイ大尉の関係などを、東洋と西洋の文化を融合させながら描いている。坂本によるテーマ曲「Merry Christmas Mr.Lawrence」は、英国アカデミー賞の作曲賞を受賞し、その後も広く親しまれている。

 「愛のコリーダ」(1976)は、女性が男性の局部を切り取った1936年の「阿部定事件」を題材に、男女の愛欲を描いた作品。松田英子が阿部定を、藤竜也が阿部定と愛し合う吉蔵を演じている。セックス描写のリアルさを追求し、映画での「本番行為」が芸術かエロスかで大きな議論を巻き起こしたことでも話題となった。また、本作の脚本や宣伝用写真などを掲載した同名の書籍が「わいせつ物頒布罪」であるとして、大島渚監督や出版社社長が検挙されたことも注目を集めた。

 大島渚監督作品が2023年に国立機関に収蔵される予定のため、最後の大規模ロードショー公開となる。

【コメント】 ※敬称略・順不同

■崔洋一(映画監督/「愛のコリーダ」制作時助監督)
―日本がひっくり返る。のるかそるか答えろ―
この無茶ぶりに「やります」と素直に反応した。

■坂本美雨(ミュージシャン)
今回見直して、改めて感動したこと。
セリアズが弟を傷つけたことで、弟の歌が失われ、彼は罪悪感を抱いて生きていく。
けれども、人生の最後には、彼は俘虜たちの讃美歌で送られる。
歌で傷つき、歌で救われたんだ、と気づき、胸を打たれました。

■内藤剛志(俳優)
『私の映画はキャストが決まった時点でほぼ完成しているのです。
私が選んだ彼らは、当然その映画への思いを持って現場に来てくれるからです。だからあまりテストは必要ありません、すぐに本番です』
ずっとこの言葉が心の中で響いている。今、現場に向かう僕は、このことを実践できているのだろうか。ありがとうございました、監督。

■ライムスター宇多丸(ラッパー/ラジオパーソナリティ)
2021年現在の目で、まるで新作のように大島渚を観るというのは、さぞかし素晴らしくスリリングな体験であるに違いない
——「戦メリ」直撃世代の私自身、その真価を理解できている気が、いまだにまるでしないのだ。

【作品情報】
戦場のメリークリスマス 4K修復版
2021年4月16日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次公開
配給:アンプラグド
©大島渚プロダクション

愛のコリーダ修復版
2021年4月30日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次公開
配給:アンプラグド
©大島渚プロダクション

新着コンテンツ