2025年9月26日より劇場公開される、第36回山本周五郎賞候補となった浅倉秋成の同名小説を、山田篤宏監督、阿部寛主演で映画化した「俺ではない炎上」から、阿部寛演じる大手ハウスメーカーに務める山縣泰介が、車内で長ネギを振り回してやつあたりをするシーンなどの、本編映像が公開された。
SNSの炎上がきっかけで逃亡犯となってしまった泰介は、人気のない釣り具店の駐車場に車を止めていた。状況の整理がつかず、かんしゃくを起こし、声を荒らげる泰介。なぜか助手席に置いてあったネギを持ち、思い切りハンドルにたたきつける。怒りに任せて殴るように何度もたたくと、次第にネギはボロボロになっていく。車体は激しく揺れ、「くそっ！」という声とともに、徐々に息も上がっていく。
このシーンについて阿部は、「台本に書いてあって、『何だろうこのネギ？』って不思議に思ってたんですよ！でも現場に行って、『このネギに八つ当たりするのか、大の大人が滑稽だな』と理解して（笑）」と語り、ネギがすぐバラバラになるため、何度かテイクを重ねたことを明かしている。
他にも、サクラ（芦田愛菜）と初羽馬（藤原大祐）の車内でのシーンやスポット映像も収められている。車内シーンでは、サクラはカバンに包丁を忍ばせていることが明らかになる。また、スポット映像では、「あんたが諸悪の根源だからだろうが！」とサクラの怒号が響き渡るシーンも収められている。
「俺ではない炎上」は、SNSによって根拠の乏しい情報が”真実”となり大きな事件へと発展する、現代の冤罪（えんざい）の恐怖を描いた作品。阿部寛が、ある日突然、SNS上で”殺人事件の犯人”として個人情報をさらされ、身に覚えのないことなのに世間から追いかけ回される“炎上状態“となる、大手ハウスメーカーの営業部長・山縣泰介を演じる。
【作品情報】
俺ではない炎上
2025年9月26日（金）全国公開
配給：松竹
©2025「俺ではない炎上」製作委員会 ©浅倉秋成/双葉社
