2024年10月18日より劇場公開される、堂本剛主演、荻上直子監督・脚本の映画「まる」から、沢田(堂本剛)のアパートの隣人で売れない漫画家・横山(綾野剛)の姿を捉えた、場面写真が公開された。
道端に座り込んだ横山が、途方に暮れた様子でどこかを見つめる姿、“◯”を手に沢田と見つめ合う姿、さらには赤い傘を持って不適な笑みを浮かべる姿と、さまざまな表情が切り取られている。
◯(まる)によって人生が思いもよらない方向に転がり始めた沢田を、一番近くで見ている横山。荻上監督が自身の”闇”を投影してもいるという横山を具現するにあたって、荻上監督の青い髪からインスピレーションを得た綾野は、髪を赤くカラーリングした。関わりたくないタイプの人物像として描かれていたが、綾野が演じたことによって、その攻撃的な言動の裏側に、人間くささや愛おしさの感じるキャラクターとなった。堂本も「綾野くんの横山が現場に来てくれて関わっていく中で、僕も沢田がどういう人物なのかをつかむことができた」と、賛辞をおくっている。
「まる」は、美大卒だがアートで身を立てられず、人気現代美術家のアシスタントをしている男・沢田を主人公とした作品。独立する気配もなければ、そんな気力さえも失って、言われたことを淡々とこなすことに慣れてしまっている沢田。ある日、通勤途中に事故に遭い、腕のけがが原因で職を失う。部屋に帰ると床には1匹のアリがいる。そのアリに導かれるように描いた○(まる)を発端に、日常が○に浸食され始める。沢田を演じるのは堂本剛。「彼らが本気で編むときは、」「波紋」の荻上直子が、監督・脚本を務める。
【作品情報】
まる
2024年10月18日(金)ロードショー
配給:アスミック・エース
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