映画「空に住む」の完成披露舞台あいさつが10月4日に都内で行われ、青山真治監督や出演者の多部未華子さん、岸井ゆきのさん、美村里江さん、鶴見辰吾さん、永瀬正敏さん、岩下尚史さん、髙橋洋さんが登壇した。青山監督（写真前列左）は、映画のメッセージについて「”人生は冒険だ！”ということです」と力強く語ったほか、随所に映画館や映画への愛を語った。
冒頭のあいさつでは、「ここは劇場です。映画館でございます。すてきな1日になってしまいました。ちょっと興奮ぎみです」と、映画館でイベントが開かれることの喜びを語った。多部さんをはじめとするキャストが、演じるキャラクターについてわからない部分がありながら演じたことを聞いた青山監督は、「わからないと考えながらも演じるのが好きな人ばっかり。それを見ていて僕は幸せでしたし、それをスクリーンにサイズし直してみなさんにお届けするってことで、やっぱり映画っていいもんですねと言わざるを得ない」と映画へのあふれる愛を見せた。
最後には、舞台挨拶を通じても「たぶんこの映画がどんな映画かよくわからないだろう」と語り、「最後に僕からひとこと言いたいのは、この映画の発するメッセージは、”人生は冒険だ！”ということです。ますますわからなくなると思いますが、それで結構でございます。楽しみにしていてください！」とアピールした。
「空に住む」は、小竹正人さんの小説「空に住む」を原作に、青山真治さんが7年ぶりに監督を務めた作品。両親の急死という出来事を受け止めきれないまま、大都会を見下ろすタワーマンションの高層階で暮らし始めることになった直実の姿を描く。2020年10月23日（金）より全国ロードショー。
