プレスリリース詳細 https://kyodonewsprwire.jp/release/202508183701

本プレスリリースは発表元が入力した原稿をそのまま掲載しております。詳細は上記URLを参照下さい。また、プレスリリースへのお問い合わせは発表元に直接お願いいたします。

8月5日開業の『住育エデュテイメント施設』JUNOPARKの教育的効果と可能性

2025年8月18日
積水ハウス株式会社

 

 

積水ハウス初の、子どもの感性を育むことに特化した『住育エデュテイメント施設』JUNOPARK(ジュノパーク)が、8月5日にグランドオープンを迎えました。前回に続き今回のストーリーでは、教育界のノーベル賞といわれる「Global Teacher Prize2019」のトップ10に選出され、エデュテイメントプロデューサーでもある立命館小学校教諭の正頭英和先生に、教育的視点からみたJUNOPARKについてお話しをうかがいながら、その意義と可能性についてお届けします。

 

大人の熱量が心を揺さぶる!子ども目線で生まれた体験施設

 

・正頭先生はJUNOPARKの初期段階から、関わっているとうかがいました。

正頭先生:「2021年くらいだったと思います。積水ハウスさんから「教育的施設をつくろうと思っている」とお話を受けたのが始まりです。まだ、影も形もない状態で、「どんなものを作ったら子どもが育つだろうか」「おもしろがるだろうか」と、積水ハウスの矢城さん(JUNOPARK企画担当者)をはじめ大人たちが本当に真剣に、子どものことを考えて導き出した答えが「感性」でした。このコンセプトは、私も、諸手を挙げて大賛成でした。たどり着くまでの熱量も素晴らしかったです。結局、子どもに伝わるのは熱量しかないんですよね。」

 

「さらにJUNOPARKは、子どもを子ども扱いしていない点も評価できます。大人がやっても楽しいものを、言葉使いや音楽、雰囲気を子ども用にアレンジしています。つまり、子ども目線ということ。「子どもだから、これくらいでいいだろう」という考えは一切ありません。関わった大人たちが全力で、自分たちが「好き」「大切」と思えるものを形にしたJUNOPARKは、子どもの感性が広がるきっかけを十分に作れると、自信をもって言える施設になっています。」

 

 子ども扱いしない体験アクティビティが、自らやりたい気持ちを芽生えさせる

 

 

人にとって重要な感性は、すべての判断のベースになる!

 

・教育的視点で捉えたときに、子どもにとっての「感性」とは?

正頭先生:「JUNOPARKを進めている間に、AIがものすごく進化しました。ChatGPTがまだ登場していなかった初期から、あっという間に教育にもAIが入ってきました。劇的に未来が変わっていく中、「体験」の重要性が価値を増し、また、多様な選択肢を提示するAIの進化に合わせ、「これはいい、これはだめ」と判断できるキュレーション能力が問われるようになりました。感性は、適切な判断を導くために欠かせません。決めるという行為は、人にしかできないことですから、時代的に捉えても、感性の重要性は今後ますます高まっていくでしょう。誤解してほしくないのは、感性は判断基準になるとはいえ、その時々で変化もするし、広がっていくもの。ただし、固定化された日常から芽生えるのは難しいため、変化の種をどれだけたくさん撒けるかが大切になります。」

 

企画当初よりアドバイザーとして参加した立命館小学校 立命館小学校教諭の正頭英和先生

 

 

JUNOPARKで、子どもの感性が育まれる理由はなんでしょうか

正頭先生:「ひとつは、未知の体験ができることでしょう。子どもたちは、初めての体験に触れることで、感性を広げていきます。住まいに関する体験自体が新しく、ここでしかできないという点は大きな強みです。一方で既視感も大事にしています。今の子どもたちは、答えから好奇心を刺激されることが多いのです。YouTube動画のメントスコーラがまさにそれです。わかっているからこそ、「自分もやってみたい」という好奇心が生まれるのです。JUNOPARKはそれが絶妙です。例えば、積木を高く積み上げることは、多くの子どもが体験していますが、『2メートルタワー建築』はその延長線上にあり、まさに既視感です。一方で、穴あきボールと棒を使い2mも積み上げるという未知。エデュテイメントは、なんとなく想像ができ、「やってみたい」「できそうだ」と思わせることがポイントで、JUNOPARKはそれをうまく体現化できています。さらに、条件があることも大事な要素です。人は自由すぎると、どこから手をつけていいかわからなくなってしまうもの。穴あきボールと棒という条件がきっかけとなり、「やってみたい」気持ちを後押ししてくれるのです。」

 

チームを組み挑戦する『2メートルタワー建築』

 

 

「また、アクティビティは全部で5つ。人気が分かれますが、選択する行為も感性を育むきっかけになります。何をやるか迷いながら、興味を見つめ直す時間もかけがえのないものです。1日では体験しきれないので当然リピートもできますし、アクティビティには正解がなくプロセスや結果が毎回違うため、何度行っても未知の体験ができる点も魅力でしょう。」

 

授業でもプライベートでも。さまざまな形で感性にアプローチできる

 

・教育施設としての活用も期待されていると聞いています。

正頭先生:「学校の校外学習施設としても想定されており、現在、事前学習、事後学習に使えるワークシートを作成しています。授業や先生方の力を借りて、より体験価値を高める仕掛けを提供したいと考えています。校外学習は、仲間とグループで取り組むことで、友達の感性に触れられる点も魅力です。自分とは違う感性に刺激を受け、「それも面白いな」と新しい気づきが生まれます。さらに、取り組んだワークシートを校内に掲示すれば次の代の子どもたちが、「6年生になったら、こんな遠足にいけるんだ!」「行ってみたい」と好奇心とワクワクの連鎖を生み出すこともできます。」

 

宝探し気分でゴミの山を分別 !モノの価値を見出す『再生ものづくりラボ』

 

 

・一般の方が利用する際のアドバイスがあればお願いします。

正頭先生:「お伝えしたいのは、感性を育てることは、答え探しの対極にあるということ。点数がつけられる国語や算数のテストとは違うのです。子どもに対し「何を感じたの?」「うまくできたの?」と質問攻めにしたり「感性を広げるのはこういうことだよ」「あれをやったら?」などと先回りしたりするのは逆効果の可能性もあります。失敗も感性を広げる手段のひとつですから、子どもが感じたままに自由に挑戦できるように見守って、できたら保護者の方もぜひ一緒に体験してほしいと思います。」

 

 

 

子どもたちに体験機会を創出するフラッグシップをめざす

 

子どもの体験格差が社会問題となっている今、JUNOPARKが貢献の一助を担えたらと、積水ハウスは考えます。フラッグシップ的存在として、子どもたちに素晴らしい体験を提供できる機会や施設が増えることが願いです。「北海道から京都の高の原に来るのは、正直難しいかもしれません。ですが、JUNOPARKのような施設が、全国に広がっていくことは可能。」と正頭先生もおっしゃいます。『住育エデュテイメント』という新しいジャンルが世の中に広く認知され、企業や教育者をはじめとするさまざまな方に共感いただき、子どもたちがワクワクする体験を大人が一丸となって提供していく。これからの時代に求められる感性を育むことで、子どもたちがより良い未来を築けるように。

 

「JUNOPARKでの体験がいつまでも心の中に残ると同時に、日々の暮らしの中にもたくさんの「好き」と「大切」を見つけてほしい。」と枚田館長。すると、些細なモノやコトに自然と興味がわき、より感性が豊かになるとも。積水ハウスはキッズ・ファースト企業として、子どもたちが豊かな感性を育み、人生を主体的に創造する力を広げる環境を、これからも提供し続けます。

 

 

 

JUNOPARK(ジュノパーク)

 

京都府木津川市兜台6-6-4

最寄駅 近鉄京都線「高の原」駅

徒歩約15分/バス約10分/タクシー約5分

営業時間:9:30-17:00

休館日:毎週水曜日(祝日及び長期連休を除く)、年末年始ほか施設の定める日

チケット料:子ども(小・中学生)500円、大人1,000円

※未就学児は無料、小学校3年生以下は保護者の付き添いが必要です。

体験エリアへの入場はWEB予約が必要です。

詳しくはホームページをご確認ください。

 

https://www.sekisuihouse.co.jp/junopark/

作品一覧