登場人物・キャスト　メトロポリス

マリア(ブリギッテ・ヘルム)

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マリアは、「媒介者」による救済を労働者に説く、映画「メトロポリス」の登場人物。苦しい重労働の日々を送る労働者たちをカタコンベに集め、いずれ媒介者が登場し、労働者を救ってくれると説く。子どもたちを連れて「御曹司クラブ」に現れたことからフレーダーの目に留まる。カタコンベの集会に現れたフレーダーを「媒介者」と考え、フレーダーにキスをして再会を約束する。だが、ロートヴァングによって誘拐され、フレーダーセンの考えによってアンドロイドに容姿をコピーされてしまう。

ロートヴァングの家から逃げ出し、水があふれ出した労働者の町に取り残された子どもたちを助けようと、警報を鳴らして子どもたちを集める。再会したフレーダーやヨザファートと協力し、子どもたちを通気孔から御曹司クラブへと逃がす。その後、労働者たちによってアンドロイドと間違われて火あぶりにされそうになるが逃走。だが、ロートヴァングによって追われ、大聖堂へと逃げ込む。屋根に運ばれるが、フレーダーがロートヴァングを墜落死させたことで助かる。

フレーダーにアドバイスし、フレーダーセンと労働者の代表であるグロートに握手をさせるように促す。

キャスト

マリアを演じているのはドイツの俳優であるブリギッテ・ヘルム。公開時21歳頃。アンドロイドと二役を演じている。同時期の出演作には、「妖花アラウネ」(1928)、「金」(1928)などがある。

「メトロポリス」の関連項目

セリフ・名言 2 メトロポリス

マリア「見なさい。あの人たちは、あなたたちの兄弟です」

0:09:20頃（118分版）地下の工場で労働者が重労働にあえぐ一方で、資本家・・・の息子たちは「御曹司クラブ」と呼ばれる場所で楽しく暮らしていた。労働者の子どもたちを連れたマリアが「御曹司クラブ」に現れ、そこにいるフレーダーたちを指差して語る言葉。マリアの姿が気になったフレーダーは、マリアを追いかけて地下へと向かう。・・・

セリフ・名言 7 メトロポリス

マリア「今日はバベルの塔の話をしましょう」

0:45:30頃（118分版）苦しい労働にあえぐ労働者たちは、カタコンベで開か・・・れる集会でマリアの話を聞く。マリアはバベルの塔の話をする。「かつて人間は、星に届くほどの塔を建て、頂上には“世界と創造主は偉大なり。人間は偉大なり”と記そうと考えた。雇われた労働者たちは、塔の意味を知らずに働かされた。雇った者と雇われた者は・・・

セリフ・名言 14 メトロポリス

マリア「頭と手は一緒になることを望んでいます。でも、心が欠けています。媒介者、あなたが道を示すのです」

1:56:20頃（118分版）アンドロイドによって扇動された労働者の反乱は鎮圧・・・された。労働者たちは機械の必要性を認識し、支配者のフレーダーセンは自分の策略で息子が死にかけたことを反省していた。だが、フレーダーセンと労働者の代表であるグロートは、素直に握手ができない。マリアに促されたフレーダーは、媒介者としてフレーダー・・・

キーワード 4 メトロポリス

階級社会、媒介者

「メトロポリス」で描かれる社会では、富裕層と労働者の階級差が激しい。富裕層の人々・・・は地上で繁栄を謳歌する一方で、労働者は地下で重労働にあえいでいる。マリアは両者を取り持つ「媒介者」が現れると説き、メトロポリスの支配者であるフレーダーセンの息子フレーダーが媒介者の役割を果たすことになる。・・・

キーワード 5 メトロポリス

カタコンベ、地図

メトロポリスの地下にある工場では、労働者たちが謎の地図を持っていることが発覚する・・・。地図について調べるフレーダーセンは、ロートヴァンクから古いカタコンベの地図であることを聞かされる。カタコンベでは、重労働に苦しむ労働者たちの集会が行われており、マリアは「媒介者」が登場して苦しみから救ってくれると説く。・・・