ブラックパンサー

公開年: 2018年
製作国: アメリカ
監督: ライアン・クーグラー
出演: チャドウィック・ボーズマン、マイケル・B・ジョーダン、ルピタ・ニョンゴ、ダナイ・グリラ

「ブラックパンサー」は、同じ世界観で物語が展開されるMCU（マーベル・シネマティック・ユニバース）の18作目となる作品。アフリカ系のスタッフ・キャストが集結して制作された。「シビル・ウォー／キャプテン・アメリカ」(2016)に登場したアフリカの国ワカンダの新国王であるティ・チャラを描き、謎の国ワカンダの全貌が明らかになる。

サターン賞では、「コミック映画賞」「助演女優賞＝ダナイ・グリラ」「プロダクション・デザイン賞」「メイク・アップ賞」を受賞し、「脚本賞」「男優賞＝チャドウィック・ボーズマン」「女優賞＝ルピタ・ニョンゴ」「助演男優賞＝マイケル・B・ジョーダン」「若手俳優賞＝レティーシャ・ライト」「音楽賞」「衣装デザイン賞」「編集賞」「特殊効果賞」にノミネートされた。

興行的にも大ヒットとなり、北米で7億ドルを超える興行的収入を上げ、2018年公開作の1位となった。日本でも15億円を超える興行収入を上げ、2018年の洋画の18位となった。

1992年

アフリカの国「ワカンダ」には、かつてヴィブラニウムを多く含む隕石が墜落し、5つの部族がヴィブラニウムを巡って争った。ある時、ハート型のハーブを神から与えられた者が国王「ブラックパンサー」となってワカンダを治めるようになった。ワカンダは他国と交流せず、ヴィブラニウムのおかげで高度な文明を保持した。1992年のカリフォルニア州オークランド。国王ティ・チャカの弟であるウンジョブが、武器商人のユリシーズ・クロウにヴィブラニウムの情報を流したことが原因で、ティ・チャカに殺される。

ティ・チャラとナキア

現在。父のティ・チャカを国連の会議で起こった爆発で失ったティ・チャラは、王座につくためにワカンダに戻っている。ティ・チャラは、戴冠式に出席してもらおうと、元恋人でスパイとしてナイジェリアにいるナキアをワカンダに連れ戻す。一方ロンドンでは、ユリシーズ・クロウとエリック・“キルモンガー”・スティーヴンスが、博物館に展示されているヴィブラニウムのオノを強奪する。

儀式

ティ・チャラが王位を継ぐ儀式が行われ、ティ・チャラへの挑戦者が募られる。山にこもって距離を置いて生きてきたジャバリ族のリーダーであるエムバクが名乗り出る。水辺での戦いの末、ティ・チャラは勝利を収める。こうしてティ・チャラは、晴れて新しい国王に認められる。父のティ・チャカがティ・チャラの夢に現れ、新しく王となったティ・チャラを励ます。