名シーン紹介　インディ・ジョーンズ／魔宮の伝説

生きたまま心臓を取り出す儀式

重要な部分に触れている場合があります。

時間：　1:02:15頃

見どころ
・生きた男の胸に手を突っ込み、心臓を取り出す司祭
・男の死に向かってテンポが早くなる演出
・燃え上がる心臓

地下道を進んだインディ、ショートラウンド、ウィリーの3人は、邪教サギー教の儀式を目撃する。教壇のボスと思われる司教が、男の胸に手を突っ込み、心臓を取り出す。だが、心臓を取り出された男は生きている。高熱で炎の上がる溶岩の中に下ろされた男が燃え上がると、司教が手に持っていた心臓も燃え上がる。

アクション、グロテスクさなど、あらゆる点でサービス満点の「魔宮の伝説」では、邪教集団サギー教の儀式のおぞましさでもサービス満点だ。「生きた人間の心臓を取り出す」「生きたまま溶岩の中に下ろす」といった、視覚的にショッキングな方法で、おぞましさを表現している。

巨大な牛のツノを飾りにした帽子をかぶった司教、顔にペイントをしたサギー教の男たち、いたるところにドクロを使った祭壇と、衣装やセットでも雰囲気を出している。また、熱狂する人々の姿も狂乱を盛り上げる。

スピルバーグの演出はここでもさえている。溶岩にゆっくりと下ろされる男。どんどんテンポが早くなる人々の歌声や、タイコの音や、司祭の言葉。司祭の持つ心臓の打つ鼓動もどんどん早くなる。最後は、男が燃え上がると心臓も燃え上がる。シメもかっちりしている。

なぜ心臓を取り出すことができたかの説明はされない。「レイダース」でアークの超自然的なエネルギーの説明がされないように、「インディ・ジョーンズ」シリーズでは、超自然現象は存在するものとして描かれている。

・男の心臓が取り出される時には、何度も繰り返されてきてすでにおなじみの、ウィリーの絶叫を聞くことができる。

モラ・ラム

俳優：アムリッシュ・プリモラ・ラムは、サギー教の司祭。生きた人間の心臓を素手で取り出すことができるといっ・・・た、魔術的な力を持っている。マハラジャの少年を洗脳し、パンコット宮殿を裏で操っている。村から子どもたちを誘拐し、サンカラストーンを探すために地下を掘らせている。秘密を知ったインディたちを捕らえ、インディに血を飲ませることで洗脳に成功。イ・・・

サギー教

パンコット宮殿を拠点に、司祭のモラ・ラムによって率いられている邪教。サギー教は実・・・際に存在し、18世紀にイギリス軍によって壊滅させられた。ヒンドゥー教のカーリーへの供え物として、殺人を行い、信者には1人につき年1人の殺人が義務づけられていた。映画の舞台である1930年代には存在していなかったが、パンコット宮殿を中心に・・・