キック・アス

公開年: 2010年
製作国: アメリカ、イギリス
監督: マシュー・ヴォーン
出演: アーロン・ジョンソン、クロエ・グレース・モレッツ、ニコラス・ケイジ

「キック・アス」は、同名コミックの映画化作品。スーパーヒーローに憧れる普通の高校生であるデイヴが、通販で買った緑色のコスチュームを身に着けて「キック・アス」として活躍する姿を描く。

少女のヒット・ガールによるバイオレンス描写や、スラングの使用から、大手の映画会社では予算が出ず、監督のマシュー・ヴォーン自らが資金を調達して製作された。製作は、ヴォーンに加えてブラッド・ピットが名前を連ねている。

アメリカでは初登場1位の興行収入を上げるヒットとなった。ヒット・ガールのキャラクターは物議を呼んだが、演じたクロエ・グレース・モレッツのブレイクのきっかけとなった。2013年には、続編「キック・アス/ジャスティス・フォーエバー」が製作されている。

普通の高校生

デイヴ・リゼウスキは、コミックのファンで、トッドとマーティという友人がいる普通の高校生。女の子からは無視され、コミック・カフェで友だちとおしゃべりをし、帰宅途中にはカツアゲされる。現実の世界では、なぜだれもヒーローになろうとしないのかと疑問に思い、通販で緑のコスチュームを買い、スーパーヒーローになろうとする。一方、11歳の娘ミンディは、父デイモンに防弾チョッキを着けさせられ、銃で撃たれる訓練をしている。また、誕生日プレゼントにバタフライナイフが欲しいと、ミンディはデイモンに話す。

シーン 1 キック・アス

なぜ誰もスーパーヒーローになろうとしないのか？

アメコミが大好きな地味な高校生であるデイヴ・リズースキーは、素朴な疑問をいだいて・・・いる。「なぜ誰もスーパーヒーローになろうとしないのか？」という疑問だ。アメコミ・カフェで、アメコミ好きの友だちであるマーティとトッドに、デイヴは自分の疑問を話す。マーティとトッドは真剣に話を聞いていない。「パリス・ヒルトンになりたがる女・・・

刺されるキック・アス

ヒーローの名前を「キック・アス」にしたデイヴは、コスチュームをつけてパトロールをする。車を盗もうとする男たちを止めようとしたデイヴは、腹を刺された上に車にはねられ、救急車で運ばれる。デイヴは、コスプレのことは内緒にするように救急隊員に頼み、裸で運ばれたことにされる。一方、デイヴの同級生クリスの父フランク・ダミーコは、犯罪組織のボスで、クリスは父の仕事に興味を持っている。

シーン 2 キック・アス

誕生日プレゼントはバタフライナイフ

壁一面に武器が置かれている部屋で、復讐相手であるフランク・ダミーコのイラストを描・・・いているデイモン。そこにデイモンの11歳の娘であるミンディが入ってくる。デイモンは、ミンディに誕生日プレゼントを贈る。ピンクの包装紙に包まれた箱には、バタフライナイフが入っている。ミンディは、さっそく見事なナイフさばきを見せる。「AR1・・・

退院

入院していたデイヴは、体中に金属を埋め込まれた状態で、元気に退院する。裸で救急車に運ばれたことから、学校中の生徒たちからゲイだと思われていることに気づくデイヴ。そんなデイヴにケイティが声をかけ、一緒にコミック・カフェに行くことになる。また、デイヴはスーパーヒーローの活動を続けることにし、MySpaceに「キック・アス」のアカウントを作る。