マッドマックス

公開年: 1979年
製作国: オーストラリア
監督: ジョージ・ミラー
出演: メル・ギブソン、ジョアン・サミュエル、スティーヴ・ビズレー、ヒュー・キース・バーン

「マッドマックス」は、暴走族による事件が多発する近未来を舞台に、暴走族を取り締まるMFP(Main Force Patrol)でトップの警官であるマックスと暴走族との戦いを描いた作品。

監督のジョージ・ミラーは、シドニーで医学生だった頃に救急治療室で負傷者や死者を見たことがあり、その時の経験が「マッドマックス」の描写の参考になったという。マックスを演じたメル・ギブソンは、ケンカをしたすぐ後のボロボロの服装でオーディションに現れ、ミラーに気に入られたと言われている。低予算だったこともあり、映画に登場する暴走族は本物が多く起用されているという。また、激しいカーアクションによって死者が出たと喧伝されたが、実際には死者は出ていない。

高評価を受け、マックスを演じたメル・ギブソンや監督のジョージ・ミラーの出世作となった。また、オーストラリア映画が世界的に注目を集めるきっかけともなった。40万オーストラリアドルの予算に対して高収益を上げ、もっとも収益性の高い作品としてギネスブックにも登録された。ちなみに、アメリカでの公開ではオーストラリアなまりがわかりにくいために、新たにアメリカの俳優で吹き替えられたバージョンが公開されたという。

ナイトライダー

数年後の未来。警官を殺して警察の特殊パトカーを盗んだ通称「ナイトライダー」が、恋人を助手席に乗せてハイウェイを逃走する。暴走族専門の特殊警察「MFP」のメンバーがナイトライダーを追うものの、全員が振り切られてしまう。MFPの最高の警官であるマックスがインターセプターに乗って追跡を開始する。マックスはナイトライダーの車を後ろからあおり、スピンしたナイトライダーの車は路上の事故車と激突。ナイトライダーと恋人は死亡する。

家族

自宅に戻り、妻のジェシーやまだよちよち歩きの息子スプローグと過ごすマックス。だがすぐにMFPから呼び出しを受け、妻のジェシーは心配する。マックスはMFPで、部品を集めて作られたV8エンジンの最高のパトカーを見せてもらう。マックスの上司でMFPの隊長であるフィフィは、ナイトライダーの仲間だったトーカッターがマックスを狙っていると警告する。

暴走族

トーカッターが率いる暴走族の一団が駅に集まる。トーカッターは駅に到着したナイトライダーの棺桶を受け取り、駅員にナイトライダーに敬意を払うように命じる。その後暴走族たちは、車に乗る若い男女を追いかけ、車を止めて2人をレイプする。現場に到着したマックスと相棒のグースは、ラリった状態で残された暴走族の1人であるジョニーを逮捕する。