ギルバート・グレイプ

公開年: 1993年
製作国: アメリカ
監督: ラッセ・ハルストレム
出演: ジョニー・デップ、ジュリエット・ルイス、レオナルド・ディカプリオ、ダーレン・ケイツ

「ギルバート・グレイプ」は、ピーター・ヘッジスの小説を映画化した作品。アイオワ州の小さな町エンドーラに住む青年ギルバートを主人公に、過食症の母や知的障害のあるアーニーをはじめとする家族との関係、ベッキーとの恋愛、人妻との不倫、友人との関係などを描いている。

「マイライフ・アズ・ア・ドッグ」(1985)などで知られるスウェーデン人のラッセ・ハルストレムが監督を担当し、ジョニー・デップ、レオナルド・ディカプリオ、ジュリエット・ルイスらが出演した。

北米での興行成績が1,000万ドルと成功とは言えなかったが、アーニーを演じたレオナルド・ディカプリオが、アカデミー助演男優賞にノミネートされるなどの評価を受けた。

エンドーラの町

アイオワ州の小さな田舎町エンドーラ。ギルバート・グレイプは、知的障害のある弟アーニー、母親代わりの姉エイミー、高校生の妹エレン、母のボニーと暮らしている。ボニーは、7年前に父が亡くなってから家に引きこもり、非常に太っている。ギルバートが働く食料品店は、近くにできたスーパー「フードランド」の影響で客が減っている。

給水塔

食料品をカーヴァーの家に配達したギルバートは、車にアーニーを残して中に入り、浮気相手であるベティとキスをする。そこにベティの夫のケンが帰ってくる。浮気はバレずにすむが、ケンはギルバートに電話をするように話す。この間にアーニーが給水塔に登ってしまい、警察が出動する事態となる。アーニーの18歳の誕生日パーティを開くことになり、家族は準備を始める。

ベッキーとの出会い

ある日、レストランで友人のタッカーやボビーと話をしていたギルバートは、窓の外にいる女性ベッキーに見とれる。その後、食料品店で買い物をしたベッキーは配達を頼み、ギルバートが車にベッキーとアーニーを乗せて配達する。ベッキーは、祖母と2人でトレーラーに乗って旅をする一団に加わっているが、故障した車の部品を取り寄せている間、足止めを食っているのだった。