2025年11月に劇場公開される、岩田剛典が主演し、「決戦は日曜日」の坂下雄一郎監督がメガホンを取った映画「金髪」の、本ビジュアルと本予告が公開された。
本ビジュアルは、頭を抱える中学校教師の市川(岩田剛典)と、その周りをぐるりと取り囲む金髪の生徒たちの姿が収められている。異様な光景に、逃げ場のない混乱と衝撃が表現されている。キャッチコピーの「これってもう詰んでる?」の通り、教師と生徒たちの間に巻き起こる波乱を印象づけるビジュアルとなっている。
本予告映像は、自分がおじさんだと気付いていない”イタい中学校教師”の市川が、自身が担任のクラスの生徒たちが起こした集団金髪デモと遭遇し、あ然とする姿から始まる。そんな市川は、生徒の一人・板緑から「校則を変えて欲しいです」と訴えられ、金髪デモを起こした背景を知ることになる。中学校内だけに収まるはずだった騒動はいつしか世間を騒がす大騒動へと勃発していき、担任教師という理由だけで市川に非難の矛先が向いてしまう。
そんな理不尽な状況に、恋人の赤坂に「こんな仕事繰り返してたらいつの間にかおじさんになっちゃうんでしょ?」と早口でグチを吐く市川。すると赤坂から「おじさんになってきてるのに、おじさんじゃなくて若いフリして受け入れられてないっていうのがなんか見てらんないんだよね」と鋭く的確な言葉を浴びせられる。ろうかに横たわる無気力で”ダサい”市川だが、ここから市川の大逆転が始まることが描き出されている。
「金髪」は、公立中学校教諭・市川(岩田剛典)を主人公とした作品。市川の担任クラスの生徒数十人が、校則への抗議として髪を金色に染めて登校し、前代未聞の大胆な校則違反に学校中が大騒ぎとなる。さらに、交際中の彼女から「結婚についてどう考えているか」と問われる市川。まだ30才の市川は、結婚について考えたこともなかった。”金髪事件”はネットニュースに取り上げられ、教育委員会や文科省、総理大臣まで動き出す騒動となり、それを毎日グチっていた彼女からは「あなたは子供じみている」と説教をされて疎遠に。市川は窮地に立たされる。
EXILE、三代目 J SOUL BROTHERSのパフォーマー活動を中心に、俳優としても活躍を続ける岩田剛典。年配の教師たちに囲まれ、”可愛がられる後輩キャラ”が板についた30歳の教師を演じる。監督は、シニカルな目線で人間の愚かさを笑いに昇華させてきた坂下雄一郎。彼自身が執筆したオリジナル脚本作となる。日本独特のおかしな校則、教師のブラックな職場環境、暴走するSNSやネット報道という社会問題を背景に、大人になり切れない教師が、生徒たちの金髪デモに振り回されながらも成長(=自分がおじさんであることを自覚)していく姿を、皮肉とグチと笑いを交えて描く。
【作品情報】
金髪
2025年11月21日全国公開
配給:クロックワークス
©2025 映画「金髪」製作委員会