資本主義の非情な面と人生の虚無に切り込んだ、養鶏場を舞台としたサスペンス映画「殺しを呼ぶ卵 【最長版】」(公開中)から、映画のオープニング映像を使用した新・予告編が公開された。
新・予告編では、卵細胞と思わしきものが次々と映し出されていく映像と、ブルーノ・マデルナによる不穏な不協和音に、オリジナルの日本語のナレーションが加えられている。ナレーションは、細胞から卵としていかにして形成されていく過程を、「らん」という言葉を10回も使って説明している。
「殺しを呼ぶ卵 【最長版】」は、巨大養鶏場を舞台としたサスペンス映画。養鶏場の社長マルコ、妻アンナ、アンナの姪(めい)ガブリの欲望が暴かれる時、予想もできない展開が待ち受け、想像を絶する畸形ニワトリが産み出される。利潤追求のためには生命倫理をも蹂躙する企業の非人間性を描いた社会派的メッセージも打ち出した作品となっている。ジャン=ルイ・トランティニャン、ジーナ・ロロブリジーダ、エヴァ・オーリンが出演。監督・脚本は、残酷描写で知られる「情無用のジャンゴ」のジュリオ・クエスティ。残酷場面などを含む、105分の「最長版」として公開される。
【作品情報】
殺しを呼ぶ卵 【最長版】
公開中
配給:アンプラグド
© Licensed by MOVIETIME SRL-Rome-Italy. All Rights Reserved.