フェンシングを題材にした愛と疑念が対立する心理スリラー映画「ピアス 刺心」が、2025年12月5日より劇場公開されることが決まった。
「ピアス 刺心」は、シンガポールのフェンシング代表として活躍した異色の経歴をもつネリシア・ロウ監督が、台湾で実際に起きた事件と監督自身の兄との家族関係に着想を得て作り上げた作品。フェンシングの試合中に対戦相手を刺殺し、少年刑務所から7年ぶりに出所した兄ジーハンと、疎遠になっていた弟ジージエが再会する。「事故だ」という兄の言葉を信じて、ジーハンを警戒する母の目を盗み、兄からフェンシングの指導を受けるジージエ。ジージエ自身も気づかなかった友人への甘酸っぱい想いを後押ししてもらい、ふたりは兄弟の時間を取り戻していく。しかし、幼き日に溺れた記憶がよぎる。「あの時、なぜ兄はすぐに手を差し伸べなかったのか」という疑念が深まるなか、悪夢のような事件が起こる。
ジージエをみずみずしく演じたのは、台湾の若手実力派俳優リウ・シウフー。映画「KANO-海の向こうの甲子園」でデビューを果たしたツァオ・ヨウニンが、兄ジーハンの傲慢さともろさを体現する。監督・脚本を手がけたのは、短編「Freeze」が70を超える国際映画祭で上映された俊英ネリシア・ロウ。撮影監督には、「EO イーオー」で全米映画批評家協会賞などの撮影賞を受賞したミハウ・ディメクが参加している。
【作品情報】
ピアス 刺心
2025年12月5日(金) より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国ロードショー
配給:インターフィルム
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